2021年7月12日、総合車両製作所新津事業所より東日本旅客鉄道相模線向け205系500番台(横コツ)の後継車両であるE131系500番台4両固定編成のトップナンバーが登場しました。この系列は国府津車両センターに12編成配置され、同年秋から営業運転を開始する予定です。
▲(イメージ)国府津車両センターにE131系500番台が本格投入され順次廃車除籍処分が予想される205系500番台(13編成52両)。4両固定編成であることと半自動ドアスイッチが設置されていることを考慮すると地方鉄道に譲渡することは不可能ではなさそうだが…?
▲(イメージ)E131系500番台のベースとなっているE131系0番台・80番台。同系列初の4両固定編成となる相模線向けは500番台(MT比率は2M2T)となっており、0番台ないし80番台を2編成連結した組成に合わせられている。
1991年3月の全線電化開業時から使用されている、就役30年以上の205系500番台は茅ヶ崎(JT-10)寄りからクハ205形500番台+モハ205形500番台+モハ204形500番台+クハ204形500番台の組成となっていますが、E131系500番台では橋本(JH-28)寄りからクモハE131-501(4号車)+サハE131-501(3号車・弱冷房車)+モハE130-501(2号車)+クハE130-501(1号車)となっており、奇数号車が制御車・付随車、偶数号車が電動車・制御電動車となっています。これは幕張車両センター配置のE131系0番台・80番台を2編成繋げた組成に合わせられているかのようです。クモハE131-501とモハE130-501の茅ヶ崎寄りにシングルアームパンタグラフを搭載しているほか、E131系0番台・80番台と同様にワンマン運転対応に向けた準備がなされており、車外には安全確認カメラが設置されています。またE131系で初めての4両固定編成ということでサハE131形とモハE130形が登場していますが、2号車はなぜかモハE131形にはなりませんでした。座席配置は0番台・80番台と異なりロングシートとなっており、車椅子対応トイレは設置されていません。編成番号は前面部・乗務員扉に『G-01』と書かれており、『横コツG-01編成』になるものとみられます。なお足元の注意喚起のステッカーなどE235系1000番台(横クラ)と同じドアステッカーが貼付されています。制御装置は日立製作所製のSiC素子と思われ、0番台・80番台とまったく同じです。E131系500番台は205系500番台と同様に相模線全線で運転を基本とし、朝夕の一部時間帯は横浜線橋本~八王子(JH-32)間にも乗り入れる予定です。
E131系500番台の塗装は前面部・側面部で広大な湘南の海と波の水しぶきをイメージした濃淡の青色2色を用いており、前面部は波の水しぶきをイメージした水玉模様となっています。前面部の外周は0番台・80番台では白色に対し、500番台では青色となっています。同系列は12編成(48両)が導入される予定です。
【E131系500番台の今後の編成予想】
横コツG-01編成…クモハE131-501+サハE131-501+モハE130-501+クハE130-501
横コツG-02編成…クモハE131-502+サハE131-502+モハE130-502+クハE130-502
横コツG-03編成…クモハE131-503+サハE131-503+モハE130-503+クハE130-503
横コツG-04編成…クモハE131-504+サハE131-504+モハE130-504+クハE130-504
横コツG-05編成…クモハE131-505+サハE131-505+モハE130-505+クハE130-505
横コツG-06編成…クモハE131-506+サハE131-506+モハE130-506+クハE130-506
横コツG-07編成…クモハE131-507+サハE131-507+モハE130-507+クハE130-507
横コツG-08編成…クモハE131-508+サハE131-508+モハE130-508+クハE130-508
横コツG-09編成…クモハE131-509+サハE131-509+モハE130-509+クハE130-509
横コツG-10編成…クモハE131-510+サハE131-510+モハE130-510+クハE130-510
横コツG-11編成…クモハE131-511+サハE131-511+モハE130-511+クハE130-511
横コツG-12編成…クモハE131-512+サハE131-512+モハE130-512+クハE130-512