2021年7月7日から8日にかけて、東日本旅客鉄道国府津車両センターに所属していた215系横コツNL-2編成(クモハ215-2以下10両)が長岡車両センター所属のEF64形1031号機に牽引され所属先から長野総合車両センターへ配給輸送されました。全車両廃車解体処分と思われます。
▲215系横コツNL-2編成がEF64形1031号機に導かれ旅立った。かつて東海道線の快速アクティーなどで活躍したオール2階建てで着席定員1,010人を誇った希少車両が形式消滅に。
▲日中時間帯の全列車の運休が続く『成田エクスプレス』のE259系(横クラ)と並んだ215系横コツNL-2編成。
▲東海道線平塚(JT-11)の貨物線側の留置線に疎開されていた215系横コツNL-2編成。七夕でのお別れイベントを行った後、深夜に旅立ったのである。
この編成は7月7日に国府津車両センターにて『本当に最後の215系さよなら写真撮影会』が実施され、同系列のかつての定期運用であった『快速アクティー』のほか、現在の『湘南新宿ライン』の前身ともいえる『湘南新宿ライナー』、土曜休日の季節限定運転の『ホリデー快速ビューやまなし』を掲出したほか、クモハ215形の1階部分の床下機器の公開やクモハ215-2の貫通扉の解放などがなされたほか、牽引機となるEF64形1031号機との連結、そして配給輸送時の姿を撮影するといった、まさに215系さよならにふさわしいイベントとなりました。列車番号表示も『バイバイ』を連想させるような『8181E』を表示していました。このイベントのあと215系横コツNL-2編成は国府津車両センターから長野総合車両センターへと旅立っていきました。1992年に日本車両製造から登場し、約28年間の活躍に終止符を打った215系ですが、特にこの編成には『湘南ライナー』で何度も乗車させていただきました。215系のラストの乗車も実はこの編成なので、思い入れは深いです。
これで長野総合車両センターに送られた横コツNL-1編成・横コツNL-2編成、解体場所や留置スペースなどの関係で盛岡車両センター青森派出所へ送られた横コツNL-3編成・横コツNL-4編成の解体をもって215系自体(全4編成)が完全に消滅することになります。
~215系、約28年間の活躍、本当にお疲れさまでした~