2024年5月31日

【初代の最後は片道運用】小田急電鉄5000形5055Fの初代『もころん号』運転を終えデザインリニューアルへ

2024年5月31日の平日E61運用(1116レ3116レ)をもって、小田急電鉄5000形5055Fの前面部に子育て応援キャラクターの『もころん』を両先頭車の前面部周辺にラッピングした初代『もころん号』が運転を終え、喜多見検車区に入庫しました。6月4日からはラッピングを側面部にも拡大してデザインをリニューアルした2代目『もころん号』となる見込みです。
▲前面部周辺のみラッピングされた初代『もころん号』の5000形5055F。2代目はデザインがリニューアルされ、車体全体にフルラッピングされる。3号車子育て応援車両のサハ5355には上り方山側のフリースペースや同号車に繋がる車両間貫通扉にも『もころん』の装飾がなされる。

2代目では1号車(クハ5455)から5号車(デハ5205)までと6号車(サハ5255)から10号車(クハ5055)でデザインが異なり、前者は夕空を基調、後者は青い空を基調としたものとなります。初代よりも見応えがあるデザインになりますね。2代目のラッピングは6月4日の喜多見検車区出庫運用からとなる見通しです。初代デザインのときは平日E62運用(ダイヤ修正前とほぼ変更なし)からでしたので、2代目も同じ運用からスタートとなるのでしょうか。

【だいぶ減った基本編成】東日本旅客鉄道E217系都クラY-26編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2024年5月29日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-26編成(クハE217-26以下11両)が新潟車両センター所属のEF64形1031号機に牽引され所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲E217系都クラY-26編成がEF64形1031号機に導かれて帰らぬ旅へ。この配給輸送は日中時間帯に行われた。

今回の配給輸送については夜間帯ではなく日中時間帯に運転されました。基本編成または付属編成2本の廃車の場合は長野総合車両センターへの配給輸送、付属編成単独の廃車の場合は東京総合車両センターへの自走回送(ドアステッカー類の撤去)で行われています。今回配給輸送された編成は1997年度に登場した5次車の最初の編成であり、約27年間の活躍でした。さらも総合車両製作所新津事業所(グリーン車は横浜事業所)で製造されたE235系1000番台都クラF-38編成(クハE235-1038以下11両)が登場し、鎌倉車両センターに配属が予想されますので、まだまだE217系の置き換えは進みそうですね。

2024年5月30日

【千葉県民に朗報】東日本旅客鉄道京葉線、2024年9月1日のダイヤ変更で朝晩の快速列車を再び増便へ

2024年3月16日に実施された東日本旅客鉄道のダイヤ改正で京葉線の朝晩の快速列車(平日の通勤快速を含む)が蘇我発基準で6時台の上り2本(外房線からの直通が1本・内房線からの直通が1本)を除き各駅停車に変更されて猛反発を受けた問題で、東日本旅客鉄道千葉支社が同年9月1日に再びダイヤ変更を実施し、朝晩の時間帯の快速列車を増便すると発表しました。
▲209系500番台都ケヨ34編成・E233系5000番台で運転される京葉線快速列車。2016年にATOSが導入されるまで『京葉快速』の愛称があった。越中島(JE-03)・潮見(JE-04)・葛西臨海公園(JE-06)・市川塩浜(JE-09)・二俣新町(JE-10)・新習志野(JE-12)・幕張豊砂(JE-13)の各駅を通過し、海浜幕張(JE-14)以遠は各駅に停車する。
▲夜間の内房線直通・外房線直通の快速は1本ずつであるが、快速が再び増便されることには千葉県民にはある程度の朗報だ。2024年3月15日までの夕夜間帯の外房線・内房線直通列車は快速・通勤快速が多かった。7駅分の停車と通過では所要時間がだいぶ異なるだろう。

現行の各駅停車から快速に格上げされる列車は蘇我発基準で7時08分発(平日の3632Y列車  632Y列車、土曜休日の3632Y列車  632Y列車)と7時56分発(平日の3634Y列車  634Y列車、土曜休日の3634Y列車  634Y列車)、東京(JE-01)発基準で19時55分発(平日)・20時01分発(土曜休日)(平日の1929Y列車4929Y列車、土曜休日の2011Y列車5011Y列車)と20時32分発(平日の2031Y列車5031Y列車、土曜休日の2031Y列車5031Y列車)の上下2本ずつとなり、京葉線内停車駅が7つ減ることで所要時間が短縮されます。またこれ以外にも各駅停車から快速に格上げされる列車があり、平日はこのほか9時台にも快速3本が増便されて朝晩の上下4本を含むと33本、土曜休日はこのほか9時台と16時台にも快速8本が増便されて朝晩の上下4本を含むと61本となります。土曜休日の快速の増便はインバウンドや東京ディズニーリゾートといった行楽などの遠出を考慮したのかもしれませんね。ただし各駅停車から快速に格上げされたことで、快速通過駅7駅では現在のダイヤよりも停車本数が減少するほか、前後の各駅停車や武蔵野線直通列車の一部で列車発着時刻が変更されます(武蔵野線内は変更なし)。発着番線が変わる可能性もありますので9月1日以降の京葉線のダイヤに気をつけてください。なお今回増便となる快速は京葉線内のみ通過運転を行い、内房線・外房線内は各駅停車となります(後者は利便性の観点から総武快速線直通列車が通過する永田・本能・新茂原・八積にも停車する)。

千葉県民にとってはある程度の朗報となりましたが、快速通過駅の新習志野(および京葉車両センター)がある習志野市にとっては各駅停車の快速格上げによる停車本数が減便となることに不満が出ているようです。ただ朝方4本(9時台を除く)、夜間2本で、外房線誉田で分割併合を行う列車は相変わらず各駅停車のままですね。

【各駅停車から快速に変更される列車】※9時台・16時台を除く
《現行ダイヤ》
毎  日…一0627→東0800 3632Y列車  632Y列車

平  日…湊0656→東0853 3634Y列車  634Y列車
土曜休日…湊0656→東0846 3634Y列車  634Y列車

平  日…君2133←東1955 1929Y列車4929Y列車
土曜休日…君2133←東2001 2011Y列車5011Y列車

毎  日…一2203←東2032 2031Y列車5031Y列車

《ダイヤ変更》各駅停車→快速 ※これ以外にも快速に格上げの列車があります!
平  日…一0628→東0758 土曜休日…一0628→東0752 
平  日…湊0656→東0843 土曜休日…湊0656→東0841
平  日…君2133←東2003 土曜休日…君2133←東2007
平  日…一2203←東2035 土曜休日…一2203←東2037

2024年5月28日

【約6年で一部廃車に】東京都交通局馬込車両検修場内で脱線した5500形5507F、押上(A-20)寄り4両が廃車除籍処分へ

2023年6月5日に東京都交通局馬込車両検修場の構内で脱線し、同年12月に総合車両製作所横浜事業所に陸送され入場していた浅草線向けの5500形5507Fのうち、押上(A-20)寄りのモハ5507-8・モハ5507-7・モハ5507-6・サハ5507-5が入場していた総合車両製作所横浜事業所から搬出されました。これと同時に残った4両の動向が注目されています。
▲馬込車両検修場構内で脱線した5500形5507Fの押上(A-20)寄り4両、サハ5507-5・モハ5507-6・モハ5507-7・モハ5507-8が2018年の新製出場からわずか約6年で同形式初の廃車除籍処分となった。陸送された4両の空調装置は撤去されており、その部分にブルーシートがかけられていた。
▲4両が廃車除籍処分となった5500形5507Fは2018年度に新製されたうちの1編成だ。この動きから5500形は当面26編成で運用を回している。

これは2023年6月5日に西馬込(A-01)16時17分発の平日65T運用で運用に入るため馬込車両検修場を出庫するタイミングで同編成が脱線し、一部列車が運休となるなど浅草線のダイヤが乱れる原因となり、脱線した方の4両が12月に製造先の総合車両製作所横浜事業所に陸送で入場していたことになります。今回台車とともに車両自体は空調装置が撤去された状態で陸送されたことから、サハ5507-5・モハ5507-6・モハ5507-7・モハ5507-8はすべて廃車除籍処分となる見込みです。しかしモハ5507-1・モハ5507-2・モハ5507-3・サハ5507-4が残されている状態であることから、残った4両の動向が注目されるとともに、代替新造の期待も見込まれています。その場合、損傷のない機器類は転用されるでしょうね。同形式最後に製造された5527Fの登場が2021年ですから、衝突事故で代替新製された東日本旅客鉄道E531系0番台のように、5500形も代替新製での復活が望まれます。

2024年5月27日

【運転時刻確認済み】舞浜ディズニーリゾートラインの“Type C”100形『ファンタジースプリングス ライナー』に出会う

2024年5月25日、私は朝一番の用事を済ませて、東日本旅客鉄道東海道線(上野東京ライン)と京葉線を乗り継ぎ、舞浜ディズニーリゾートラインにやってきました。
“Type C”100形151号編成(グリーン)。5月7日から同形式のラストナンバーを用いて運転を開始した『ファンタジースプリングス ライナー』をようやくキャッチしました。車体側面の色は紺系統に近いものとなっており、個人的には相模鉄道の“YOKOHAMA NAVYBLUE”に近い印象を受けました。なおこの形式では111号編成(イエロー)が初めて検査入場で運用を離脱しているため、同形式4編成と最後の“Type X”10形41号編成(グリーン)で運用を回している感じでしょうか。
東京ディズニーランド・ステーションでも1枚撮りました。なおリゾート・ゲートウェイ・ステーションでは乗車ホーム側の最後尾側が工事用の柵で囲われて当面撮影ができないため、東京ディズニーランド・ステーション周辺での撮影となることをご了承ください。
車内にも装飾がなされており、ミッキーマウス型の側面窓には6月6日にグランドオープンを控える東京ディズニーシーの新エリア『ファンタジースプリングス』のロゴが入っています。袖仕切り板部分にも“FS”と『ファンタジースプリングス』の英語表記の頭文字を取ったロゴマークがあしらわれていました。なお車内は比較的混んでいたため、細かい部分は省略します。気になる方は運転時刻を確認したうえで、狙ってみてください。なお運転間隔が短い時間帯は最大4編成(半数の2編成が午前中で一旦運用を打ち切り)、日中時間帯は2編成(うち1編成は昼過ぎに別の1編成と入れ替わる)、運転間隔が最も長い夜間帯は1編成での運用となっています。

なお現段階で27日から30日までは一切運用されませんのでご注意ください。その代わりに“Type X”10形41号編成(グリーン)が運用されており、運用される時間帯が重複することもありますが、可能な限り新旧グリーンが重ならないように工夫して運用しているのかも(25日の“Type X”10形41号編成は朝晩の運用であった)。

2024年5月25日

【検査出場で復帰】小田急電鉄3000形3654F(旧東急車輛製造4次車・8両固定編成)、車内防犯カメラが設置される

2024年5月24日、小田急電鉄大野総合車両所に入場していた3000形3654F(旧東急車輛製造4次車・8両固定編成)が検査を受けて出場し、小田原線内で試運転を行いました。25日には6815レ(土曜休日B17運用・厚0658←海0653)から営業運転に復帰しています。
▲3000形の旧東急車輛製造4次車で主電動機が全密閉モーター仕様に変更された3654Fだが大野総合車両所を検査出場。D-ATS-Pの二重系化が行われたほか、同形式では初の八幡電気産業製造のLED照明と一体化した車内防犯カメラが取り付けられた。
▲写真は1000形1093F(10両固定編成)に設置された八幡電機産業製造の車内防犯カメラ。LED照明と一体化されたものとなっている。3000形ではリニューアル車両(一部編成を除く)を含めてアンデス電気株式会社の車内防犯カメラが設置されていたが、3000形での八幡電気産業株式会社のものは初めてとなる。

今回の入場でD-ATS-Pの二重系化が実施されたほか、LED照明と一体化した車内防犯カメラが設置されました。3000形に設置されている車内防犯カメラはリニューアル車両(一部編成を除く)を含めてアンデス電気株式会社のものがメインとなっていましたが、今回は1000形1093F(10両固定編成)と同様の八幡電気産業株式会社のものが設置されました。八幡電気産業株式会社の車内防犯カメラが設置されるのはなんと1000形1093F(10両固定編成)以来となります。今後リニューアル車両となる3000形3269F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)の防犯カメラのメーカーがどうなるか気になりますね。当該編成の下り方3両のリニューアル更新工事が進み、側面帯(インペリアルブルーに変更予定)のない姿で入換されていましたが、車番はホームドア対応のものが追加表記されているほか、3265F3267Fと同様に旅客用扉が交換されました。

2024年5月24日

【好評で延長へ】小田急電鉄5000形5055Fで運転中の『もころん号』、リニューアルでフルラッピング車両に変更へ

2024年5月24日、小田急電鉄が子育て応援マスコットキャラクター『もころん』を先頭部分にラッピングした『もころん号』が5000形5055Fで運転されていますが、5月31日の午前中に現行デザインでの運転を終了し、同年6月4日からデザインをリニューアルして車体全面にフルラッピングを施した『もころん号』として運転することを発表しました。
▲5月31日で現行デザインでの運転を終える予定の5000形5055Fの『もころん号』。午前中の運用で入庫した後、デザインリニューアルが行われるものと思われる。初代デザインでは喜多見検車区でラッピングされていたため、リニューアルも喜多見検車区で行われそうか。そうなると同日の運用は午前中までに喜多見検車区に入庫する運用になるのだろう。
▲子育て応援マスコットキャラクターの『もころん』。

同編成の『もころん号』は2023年11月29日の喜多見検車区出庫の運用(旧平日E62運用)から運用されており、ダイヤ乱れの場合を除き原則10両編成のE運用に充当されてきましたが、2024年5月31日で現行デザインでの運転が終了となります。6月からはデザインを一新して車体全面へのフルラッピングに変更し、1号車から5号車までの下り方5両は夕空、6号車から10号車までの上り方5両は朝の空を基調とした色合いとなり(前者は橙色を基調に上部に水色の帯を配置し、車体中央の側面窓下部にひらがなで『もころん』と表記、後者は水色を基調に上部に橙色の帯を配置し、車体中央の側面窓下部にアルファベットで“mocoron”と表記)、車両ごとに異なる様々なポーズを見せる『もころん』が配置されます。また内装についてもこれまで『もころん』の貸切広告でジャックされていただけですが、乗務員室と客室の壁面部分や2号車と3号車、3号車と4号車の車両間貫通扉(3号車が『子育て応援車両』となるためその車両への移動に使用する貫通扉)、3号車の上り方山側のフリースペース部分にも装飾が施されるほか、3号車を中心に相模鉄道『そうにゃんトレイン』のような車内に『隠れもころん』が施される予定です。先頭車には引き続き『もころん』のぬいぐるみが乗せられるほか、スマートフォンの『小田急アプリ』で『もころん号』の列車走行位置(主にロマンスカーのページ)を確認することができます。

デザインをリニューアルする『もころん号』は5000形5055Fが引き続き担当するものと思われますが、別の編成となる可能性もあります。また前面部のデザインも少しだけ変更される可能性があります。小田急電鉄でのフルラッピング電車は3000形3093F(10両固定編成)で運転されていた『小田急F-TrainⅡ』以来のことになります。これの初代の時の失敗経験(広告物条例違反で予定よりも早く運転が打ち切られた経緯)がありますので、東京都・神奈川県の広告物条例に則るうえで、長い期間運転してほしいものです。

2024年5月23日

【陸送で入場】舞浜ディズニーリゾートラインの“Type C”100形111号編成(イエロー)、登場後初の検査入場へ

2024年5月23日より、舞浜ディズニーリゾートライン“Type C”100形111号編成(イエロー)の陸送作業が行われました。同車両が就役して約4年が経過しており、検査を実施するものと思われます。リゾートラインの車両検査は京成電鉄宗吾車両基地(宗吾工場)で行われていることが多いため、宗吾車両基地で実施されるものと思われます。
▲就役から約4年が経過した舞浜ディズニーリゾートライン“Type C”100形111号編成が初の検査入場となった。ディズニーリゾートライン車両の整備・検査の一部を京成電鉄グループ各社に委託する場合があり、その際の検査実施前後の移動は陸送作業で行われている。
▲引退が迫る“Type X”10形の検査も基本的には宗吾車両基地に陸送して実施されていた。

“Type C”100形の検査入場は今回が初めてのこととなります。同車両の就役から約4年が経過していることから、陸送のうえで検査に入る見通しです。京成電鉄宗吾車両基地での検査実施となれば、同形式では初めての施工となりますね。111号編成(イエロー)は2023年4月から約1年間、『ドリームゴーラウンド ライナー』として運用されましたが、ラッピング解除されたあとも検査入場準備前までは営業運転に入っていたようです。初代車両“Type X”10形の完全消滅前に“Type C”100形の検査入場が行われるとは思ってもいなかったでしょうね。

【最後尾がおかしい】東日本旅客鉄道E217系都クラY-109編成・都クラY-122編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2024年5月22日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-109編成(クハE217-2009以下4両)と都クラY-122編成(クハE217-2022以下4両)が新潟車両センター所属のEF64形1031号機に牽引され所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲E217系都クラY-109編成がEF64形1031号機に導かれて帰らぬ旅へ。この配給輸送は日中時間帯に行われた。
▲E217系都クラY-122編成がEF64形1031号機に導かれて帰らぬ旅へ。最後尾は『回送』ではなくなぜか『試運転』表示だった。

今回の配給輸送については夜間帯ではなく日中時間帯に運転されました。基本編成または付属編成2本の廃車の場合は長野総合車両センターへの配給輸送、付属編成単独のみの廃車の場合は東京総合車両センターへの自走回送(ドアステッカー類の撤去)で行われているようです。なお都クラY-122編成の最後尾の先頭車(増1号車)はなぜか『試運転』表示となっていました。E235系1000番台の増備も順調に進み、同系列の基本編成は最新の都クラF-35編成(クハE235-1035以下11両)が配給輸送されて鎌倉車両センターに配属となり、付属編成は最新の都クラJ-35編成(クハE235-1135以下4両)が落成しましたので、この先も置き換えは進みそうです。

2024年5月22日

【ドクターイエロー?】東海旅客鉄道N700系2000番台(N700a)元幹オサX32編成、黄色塗装に変更のワケ

2024年3月27日に東海旅客鉄道浜松工場に自走回送されたN700系2000番台(N700a)幹オサX32編成が同年5月21日時点において、浜松工場内で東京方先頭車の“784-2032”の一部分が黄色く塗装されている様子が目撃されおり、注目されています。
▲先頭車の一部分を黄色く塗装されたN700系2000番台(N700a)幹オサX32編成の“784-2032”(写真手前の先頭車)。もしかして現行の923形の後継の『ドクターイエロー』に…?
▲現在の『ドクターイエロー』はこの923形。2編成14両(幹トウT4編成幹ハカT5編成)が存在するが、これは700系をベースとした車両である。700系は西日本旅客鉄道の7000番台を除きすでに存在していない。

N700S系0番台の新製投入でN700系2000番台の置き換えが進んでいますが、3月下旬に自走で回送された幹オサX32編成では先頭車の一部が黄色く塗装され、923形ドクターイエローと同じ塗装になっているようです。廃車となるN700系2000番台を用いて検測用として転用でもするのでしょうか…?923形ドクターイエローは700系をベースとした検測用車両で、N700S系0番台が登場して以降も活躍が続いていますが、ベース車両の700系が東海旅客鉄道には存在しないことや(営業運転で残るのは西日本旅客鉄道の7000番台レールスター車両)、N700系2000番台の廃車が次々と進められていることから、923形の活躍がどうなるのか気になるところではあります。

【初牽引の業務に】東日本旅客鉄道新型事業用交直流電車E493系が配給輸送列車でデビュー

2024年5月17日、東日本旅客鉄道尾久車両センター所属の新型事業用交直流電車のE493系都オク02編成(クモヤE493-2+クモヤE492-2)が幕張車両センター木更津派出所属のキハE130系100番台1両(キハE130-110)の郡山総合車両センターへの入場に伴う配給輸送列車を初めて牽引し、事業用として就役を果たした形となりました。今後の双頭連結器を備えるEF64形やEF81形などの電気機関車の動向が注目されています。
▲E493系がついに配給輸送列車でデビューした。最初に牽引されたのはキハE130-110であった。ただし2編成(4両)のみの在籍であるため、まだまだEF64形やEF81形の活躍は続くが今後の動向には注意したいところ。量産先行車と量産車の違いは帯の装飾の長さである。
▲首都圏向け車両の配給輸送で活躍するEF64形1030号機。E493系が配給輸送列車などで就役したことで動向が注目されている。

E493系に本格的に最初に配給輸送された車両は久留里線で運用されているキハE130系100番台のキハE130-110であり、郡山総合車両センターでの検査のためと思われます。このE493系はATC採用路線以外のすべての電化区間(直流区間も交流区間も)を走行できますので活躍が期待されています。また非電化区間で活躍するGV-E197系は客車と連結して試運転を実施したことから、今後はこの牽引もGV-E197系になる可能性があります。今回は入場のみの配給輸送列車でしたが、いずれは廃車に伴う配給輸送列車がE493系などに代わっていくことが期待されますが、これまで活躍をしてきた双頭連結器を備えるEF64形やEF81形の動向が注目されていくことになります。

2024年5月21日

【編成替えは不可に】東日本旅客鉄道E235系1000番台の11号車・増1号車の電気連結器搭載編成が消滅

2024年5月19日までに、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE235系1000番台都クラF-07編成(クハE235-1007以下11両)のクハE235-1007に設置されていた2段式電気連結器が撤去され、スカートの形状が変更されました。これにより同系列の増1号車・11号車に設置されていた電気連結器を備える編成が消滅しました。
▲E235系1000番台で最後まで編成中間に入らない先頭車にも2段式電気連結器を備えていた都クラF-07編成。付属編成の都クラJ-07編成は一足先にクハE234-1107に備えていた2段式電気連結器を撤去したため、E235系1000番台から増1号車・11号車の電気連結器が消滅。

運用範囲の路線のうち、本来は横須賀線逗子(JO-06)や総武本線佐倉(JO-33)で分割併合作業を行うことから、E217系・E235系1000番台の付属編成の増4号車・基本編成の1号車に電気連結器が備えられていますが、E217系では車椅子対応トイレをすべての基本編成に組み込む都合により、付属編成の一部はクハE216形にも連結器が残っています。ただしこの系列ではE235系1000番台への置き換えが進んでいますので、廃車まで不要な連結器は撤去されないものとみられます。一方でE235系1000番台のうち基本編成・付属編成の最初の7編成は本来から2段式電気連結器を使用するクハE235形1100番台・クハE234形1000番台のほか、編成中間に一切入らないクハE235形1000番台・クハE234形1100番台にも新製から電気連結器が設置され、将来的な組成変更(11+4から10+5)を見越したものとなっていました。しかし都クラF-08編成都クラJ-08編成からはクハE235形1000番台・クハE234形1100番台の電気連結器を省略した形状に変更され、この仕様が標準となっていきました(コストカット仕様は都クラF-14編成都クラJ-14編成から)。就役から約4年で最初の基本編成・付属編成の7編成分(14両分)の不要な電気連結器はすべて撤去されましたが、何らかの形で転用される可能性はあるでしょうね。

【異色のコラボ】小田急電鉄8000形8261F(6両固定編成)、西武鉄道小手指車両基地に到着

2024年5月18日終電後(19日)から20日にかけて、小田急電鉄8000形8261F(6両固定編成)の西武鉄道譲渡に向けた甲種輸送が実施され、西武鉄道が20日にサステナ車両の最初の編成である8000形8261Fが池袋線小手指車両基地に到着したと発表しました。
▲西武鉄道池袋線・狭山線系統の車両が所属する埼玉県所沢市の小手指車両基地に到着した8000形8261F。池袋線内では新101系263Fが牽引し、クモハ266の後部にクハ8561が連結され、同車両が飯能(SI-26)寄り、クハ8261が池袋(SI-01)寄りとなっている。新天地となる国分寺線内ではどのような姿で運用されていくのだろうか。
▲8000形8261Fはクハ8261に電気連結器を備えていたため、クハ8561とスカートの形状が異なっていた。この形式は国分寺線に投入予定(それ以外の線区では東急電鉄9000系を譲受して投入予定)であるために、電気連結器を持たない6両固定編成で走らせるのだろうか。

西武鉄道の2024年度鉄道設備投資事業計画では8000形6両固定編成1本をサステナ車両(西武鉄道が導入する中古のVVVFインバータ制御車両の独自呼称)として譲受することを発表していましたので、今年度は8261Fとなりました。同形式が西武鉄道に入線するのは歴史上初の出来事です。西武鉄道池袋線内は新101系263Fが小手指車両基地まで牽引を担当したので、牽引機とはいえ新101系3扉車4両と8000形4扉車6両による10両がみられるとは思ってもいなかったでしょうね。同車両は今後何らかの改造工事を施工されるものと思われます。車内照明は未更新(蛍光灯のまま)ですし、車内防犯カメラや袖仕切り板は一切ありません。ただし千鳥配置で車内のLED式の旅客案内表示器がありますので、それは活用されるかもしれませんね。

【甲種輸送実施時の編成組成】
西武鉄道池袋線内
クモハ263+モハ264+モハ265+クモハ266+クハ8561+デハ8511+サハ8461+デハ8311+デハ8211+クハ8261

【8000形の在籍状況】※2024年5月20日現在 全体…18編成90両/32編成160両
《4両固定編成》下線部のある車両は種別行先案内表示器が3色LED式の編成
運用中…9編成(36両)
8051F8053F8057F8058F8059F8063F8064F8065F8066F
廃車済…7編成(28両)
8052F8054F8055F8056F8060F8061F8062F
《6両固定編成》
運用中…9編成(54両)
8252F8253F8257F8258F8260F8262F8263F8265F8266F
譲渡済…1編成(  6両)
8261F
廃車済…6編成(36両)
8251F8254F8255F8256F8259F8264F

2024年5月20日

【来冬新車導入も】京成電鉄が2024年度鉄道設備投資事業計画を発表

2024年5月20日、京成電鉄が2024年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約243億円です。今回も簡単に紹介させていただきます。
▲【車両面】老朽化が進んでいる3500形を置き換えるため、2両単位で柔軟に編成車両数を変えられる新型車両として3200形を新製する。同形式では制御電動車を編成中間に組み込むことも想定するため、車両貫通扉は中央に配置される。2024年度は6両1本を導入する。
▲【設備面】駅設備リニューアルが完了する京成本線市川真間(KS-14)。この駅では母の日に近い5月中旬には期間限定で駅名標が『市川ママ』となることが恒例になっている。

今年度の新製車両は3200形6両で、2両単位で柔軟に組成できるようにするほか、編成間連結および車両間連結時の相互の車内移動を容易にするため、制御電動車は中央に貫通扉を配置する構造とします。登場するのは6両ですが、減車して4両にもできるような車両になりそうですね。2編成目が登場すれば8両にもできそうな気がします。基本ベースは3100形になるでしょうか。

設備面では押上線四ツ木(KS-48)~青砥(KS-09)間の連続立体交差事業の継続、青砥・京成高砂(KS-10)・鬼越(KS-17)でのホームドア設置推進、勝田台(KS-31)での南口エレベーターの設置、新千葉(KS-58)でのエレベーター、スロープ、バリアフリートイレの整備、大森台(KS-62)でのエレベーター、バリアフリートレイの整備、京成本線上の荒川橋梁架替工事、宗吾参道(KS-38)でのホーム改修工事、京成佐倉(KS-35)などでのホーム上家耐震化工事、千原線千葉寺(KS-61)~ちはら台(KS-65)間での高架橋などの耐震化工事、京成成田(KS-40)~空港第2ビル(KS-41)間などでの法面補強工事、青砥・市川真間・京成中山(KS-18)での駅施設リニューアル、実籾(KS-29)・公津の杜(KS-39)の駅トイレのリニューアル、通勤形車両車内への防犯カメラ設置などが予定されています。

2024年5月19日

【大手私鉄から大手私鉄へ】小田急電鉄8000形8261F(6両固定編成)が西武鉄道譲渡のため甲種輸送される

2024年5月18日終電後より、小田急電鉄8000形8261F(6両固定編成)の西武鉄道への譲渡に向けた甲種輸送が海老名検車区発で実施されています。甲種輸送実施前の海老名検車区構内では1000形1064F(4両固定編成)を用いて構内入換が行われたほか、小田原線内のみの牽引を担当した8000形8257F(6両固定編成)と連結した姿が目撃されていました。
▲新製当初からリニューアル更新工事を経て約39年間を過ごした小田急電鉄に別れを告げ、登場から40年目で新天地の西武鉄道へ旅立った8000形8261F。甲種輸送実施前にクハ8261とクハ8561に反射板が取り付けられた。西武鉄道国分寺線で8000形8261Fが第2の人生で活躍する日々を期待してやまない。
▲8000形8261Fの西武鉄道譲渡に伴う甲種輸送で小田原線内区間を海老名検車区に予備留置されていた8257F(6両固定編成)が担当した。新松田(OH41)到着後には新鶴見機関区所属のEF65形2074号機にバトンタッチして、8257Fは海老名検車区に戻った。

今回の甲種輸送は西武鉄道が発表した2024年度鉄道設備投資事業計画で8000形6両固定編成1本をサステナ車両(西武鉄道が導入する中古のVVVFインバータ制御車両の独自呼称)として譲受することとなっており、予想通りに8261Fがその当該となりました。小田原線内(海老名検車区→新松田)では8257F(6両固定編成)が牽引を担当し、新松田から日本貨物鉄道新鶴見機関区所属のEF65形2074号機が担当しています。西武鉄道池袋線と線路が繋がっている東日本旅客鉄道武蔵野線新秋津(JM-31)まで甲種輸送されるものと思われ、そこからは新101系263Fが小手指車両基地まで甲種輸送を担当するものと思われます。日中時間帯に東海道本線および東海道貨物線を走行したことから、多くのファンが駆けつけていました。あくまでも予測ですが甲種輸送の経路は海老名(OH32)→新松田→松田(CB-05)→沼津(CA-03)→新鶴見信号場→新秋津(JM-31)・連絡線・所沢(SI-17)→小手指(SI-19)かと思います。譲渡に伴う甲種輸送により6両1編成が小田急電鉄から除籍されたことになります。

なお小田急電鉄のロゴマーク、ドア広告のステッカー、円形のドアステッカー、ホームドア対応のQRコード、1号車のクハ8561の女性専用車ステッカー、3号車のサハ8461の子育て応援車両のステッカーは貼付されたままでした。西武鉄道に到着した8000形8261Fの動きが注目されます。

【甲種輸送実施時の編成組成】
東海旅客鉄道御殿場線内
EF65形2074号機+クハ8561+デハ8511+サハ8461+デハ8311+デハ8211+クハ8261
それ以外の路線区間
EF65形2074号機+クハ8261+デハ8211+デハ8311+サハ8461+デハ8511+クハ8561

【8000形の在籍状況】※2024年5月19日現在 全体…18編成90両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…9編成(36両)
8051F8053F8057F8058F8059F8063F8064F8065F8066F
廃車済…7編成(28両)
8052F8054F8055F8056F8060F8061F8062F
《6両固定編成》
運用中…9編成(54両)
8252F8253F8257F8258F8260F8262F8263F8265F8266F
譲渡済…1編成(  6両)
8261F
廃車済…6編成(36両)
8251F8254F8255F8256F8259F8264F

【基本はE257系多い】東日本旅客鉄道が夏(7月~9月)の臨時列車の運転概要を発表

2024年5月17日、東日本旅客鉄道が2024年夏(2024年7月~9月)の臨時列車の運転概要を発表しました。注目すべき首都圏の臨時列車を中心に抜粋して紹介します。全車指定席の列車が多いですので、乗車日の約1ヶ月前の10時から指定席特急券などが取れますので、事前に計画などをしておきましょう。

【新幹線】
▲新幹線では延伸開業した北陸新幹線で『かがやき』などを増発運転。E7系またはW7系が使用される。またそれ以外の新幹線でも臨時運転の列車が多数あるので、各自で調べて確認していただきたい。

新幹線では延伸開業した北陸新幹線の敦賀発着の『かがやき』を3往復、金沢発着の『かがやき』を1往復、長野発着の『あさま』を1往復臨時運転するほか、E3系2000番台またはE8系の『つばさ』、遠方への旅行に便利な『はやぶさ』『こまち』や『とき』、『たにがわ』を運転します。臨時『とき』、『はやぶさ』『こまち』『かがやき』『つばさ』は全車指定席での運転となりますので、乗車日の1ヶ月前の10時からの新幹線特急券の購入をお勧めします。

【在来線】
在来線では土曜休日を中心に多数の臨時列車が設定されています。E257系を用いる臨時特急列車が多く、185系の充当は7月20日・21日の臨時特急『谷川岳もぐら』『谷川岳ループ』だけとなっています。2編成(12両)の在籍も根強い人気のある車両ですので、動向が気になるのは間違いないはずです。また勝田車両センター所属のE653系1000番台都カツK70編成都カツK71編成やE657系の臨時特急列車もあります。基本的には特急列車となり全車指定席での運転となりますので、乗車日の1ヶ月前の10時からの新幹線特急券の購入をお勧めします。
▲今夏も185系電車(基本的には200番台都オオB6編成、予備で0番台都オオC1編成)を使用する臨時特急列車はあるが、『谷川岳もぐら』と『谷川岳ループ』のみとなっている。
▲E257系の臨時特急列車は波動輸送向けの5000番台・5500番台で運転されることが多い。ただし房総方面は500番台、『踊り子』は2000番台で運転されることがある。また夜行列車のような臨時特急『アルプス』がE257系での運転で設定されている
▲E657系の臨時特急列車は『ときわ』のほか、東海道線平塚(JT-11)発着の臨時特急『夏の海浜公園平塚号』、東海道線・伊東線内のみの臨時特急『伊東按針祭花火大会』(3号・4号の1往復)がある。前者は平塚まで入線するが、後者は伊東(JT-26)まで入線する。

首都圏エリア(在来線)の春の臨時列車はE257系5000番台・5500番台(都オオ)およびE653系1000番台都カツK70編成都カツK71編成の臨時特急が中心で、一部185系電車(200番台都オオB6編成・予備で0番台都オオC1編成)を使用する臨時列車があります。このなかで私が気になった臨時列車を抜粋します。

まず185系を用いる臨時特急列車ですが、基本的に200番台都オオB6編成(状況により0番台都オオC1編成)を使用する列車は7月の臨時特急『谷川岳もぐら』『谷川岳ループ』のみで、2編成と少数派であることから動向が注目されます。なお横浜(JT-05)と伊東を途中無停車で結ぶ臨時特急『185(いっぱーご)』は今夏の設定はありません。

次はE257系を使用する臨時特急列車です。同系列の臨時特急列車は9両固定編成の5000番台および5両固定編成の5500番台がメインです。中でも注目は新宿(JC-05)を23時58分に出発して大糸線白馬(13)に翌朝6時22分に到着する臨時特急『アルプス』です。新宿が終電間際の24時前の発車とあり、まさに夜行列車のような感じですね。5000番台での運転になるものと思われます。このほかに7月26日・8月23日に東京(JT-01)~熱海(JT-21)間で運転の臨時特急『熱海海上花火大会号』、8月10日の東京~伊東間で運転の臨時特急『伊東按針祭花火大会号』があり、後者は2往復あるうち、3号・4号はE257系ではなく、E657系で運転されることが特徴です。昨年は都カツK13編成が伊東まで入線を果たしましたが、今年はどの編成になるのでしょうか。

次にE657系の臨時特急列車ですが、『ときわ』のほか、東京~伊東間の臨時特急『伊東按針祭花火大会号』(3号・4号)と、平塚発着の『夏の海浜公園平塚号』で東海道線品川(JT-03)以南の区間を走行し、8月は伊東線まで乗り入れます。臨時特急列車に使用できる編成が限られてしまうため、運転日は比較的少なめです。

これ以外ではE353系付属編成を使用した大糸線内完結の臨時特急『はくば』が松本(42)~白馬間で新規に設定されるほか、常磐線日立と横須賀線鎌倉(JO-07)を直通する臨時特急『常磐鎌倉号』のほか、高崎線高崎と横須賀線横須賀(JO-03)を結ぶ臨時特急『鎌倉・横須賀海まち巡り』が設定されます。横須賀線横須賀までの臨時特急列車は大船(JO-09)から延長運転していた『成田エクスプレス』以来となります。

これらの列車の乗車には乗車券(区間によりICカード)のほか指定席特急券(首都圏エリアだけに限らず有料快速の場合は指定席券)が必要になるので、乗車予定日の約1ヶ月前に購入することをお勧めします。185系充当列車は人気ですので気をつけてください。

2024年5月18日

【懐かしい塗装】相模鉄道10000系10705F(8両固定編成)と10708F(10両固定編成)にラッピング電車

2024年5月18日の2042レ(土曜休日14運用)より、相模鉄道10000系8両固定編成の10705Fに登場時からの初代塗装をイメージしたピーコックグリーンの『懐かしの若草版』のラッピング電車、同日の2048レ(土曜休日50運用)より、同系列10両固定編成の10708Fに登場当時の8000系・9000系を継承して赤帯で登場したらという想定の『往年の赤帯版』のラッピング電車としてそれぞれ運用を開始しました。両編成ともに同年11月頃まで運用される予定です。
▲登場当初から2代目塗装変更までの塗装をイメージしたピーコックグリーン塗装『懐かしの若草版』のラッピングを先頭車の一部に施された8両固定編成の10000系10705F。同編成の横浜(SO-01)寄り先頭車のクハ10705ではロゴマークも初代仕様が復刻されている。
▲登場当時のピーコックグリーンではなく8000系・9000系を継承する赤帯で登場した想定の『往年の赤帯版』のラッピングを一部に施された10000系10708F。この編成では過去に何度か『ウルトラヒーロー号』として赤色塗装で運用されていたことがある。

10000系では制御装置更新と、前照灯移設・種別行先案内表示器と列車番号表示器の更新が進められており、登場当時の姿を残すのは半数の4編成となっています。登場当時の姿を維持している10705F(8両固定編成)と10708F(10両固定編成)を用いて、10705Fには登場当時のカラーリングをイメージしたラッピング、10708Fには8000系や9000系の登場時を継承する赤帯で登場した場合を想定したラッピングが施され、運転区間は相鉄本線といずみ野線のみとなります(通常ダイヤでの新横浜線での定期運用はありません)。ちなみに8両固定編成は5運用(平日は11運用~15運用に限定)、10両固定編成は19運用(50運用~59運用・61運用~69運用)で運用されますが、運転時刻は公表されていませんのでご注意。

2024年5月16日

【約1ヶ月間限定】西武鉄道40000系40153Fに『GLAY 30th Anniversary ラッピングトレイン』

2024年5月13日より、西武鉄道40000系ロングシート車の40153Fに6月8日・9日に所沢市のベルーナドームで行われるデビュー30周年を記念するロックバンド“GLAY”の『GLAY 30th Anniversary ラッピングトレイン』が運転を開始しています。
▲武蔵丘車両基地所属の40000系40153Fが“GLAY”一色に。

40000系は池袋線向けのロングシート仕様の編成を用いてムーミンなどの様々なラッピング電車・ヘッドマーク車を運転していますので、池袋線だけでなく相互直通運転先の路線でも見ることができます。40153Fの『GLAY 30th Anniversary ラッピングトレイン』は6月15日までの約1ヶ月間となります。また『西武線アプリ』でもアイコンで確認することができます。この系列では今年度は10両固定編成ではなく8両固定編成3本分(24両)の新製を発表していますので、その際に連結器などの仕様変更があるのか気になりますね。

2024年5月15日

【解体処分へ】東日本旅客鉄道E217系都クラY-39編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2024年5月15日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-39編成(クハE217-39以下11両)が新潟車両センター所属のEF64形1031号機に牽引され所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲E217系基本編成の都クラY-39編成がEF64形1031号機に導かれて帰らぬ旅へ。解体処分になることは濃厚だ。

今回の配給輸送も日中時間帯に運転されました。基本編成または付属編成2本の廃車の場合は長野総合車両センターへの配給輸送、付属編成単独の廃車の場合は東京総合車両センターへの自走回送(ドアステッカー類の撤去)で行われているようです。今回の編成は1998年度後半に製造された7次車で、約26年間の活躍となりました。この次車区分から貫通扉が廃止されましたが、実質は貫通扉があるように見せかけているダミー仕様となっていました。

【9000系列置き換えへ】東急電鉄が2024年度鉄道設備投資事業計画を発表

2024年5月13日、東急電鉄が2024年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約468億円となります。

【車両面】
▲大井町線の各駅停車(急行は代走のみ)で活躍する9000系。全15編成が長津田検車区に在籍するが、生え抜きの1本(9007F)以外はすべて元東横線(元住吉検車区)からの転用だ。同系列を置き換える6020系をベースとする新型車両が登場するため、同系列は2025年度から西武鉄道向けに譲渡される予定。譲渡対象外の編成がいる可能性もあるので動向に注意したい。
▲大井町線の各駅停車(急行は代走のみ)で活躍する9000・9020系。元田園都市線の2000系を転用し、一部の車両を組み換えて9000系列に改造編入したものだが、元2000系のベース車両は9000系だ。最初に制御装置と内装の更新工事を施工された元2003F(現在の9023Fの4両)を含む全3編成15両が在籍する。この3編成は確実に譲渡されてほしいところだ。
▲大井町線の各駅停車向けにも6020系ベースの新型車両を新製投入する。ただし急行通過駅のホーム有効長を考慮して急行列車向けの7両固定編成に対して各駅停車向けは5両固定編成になるものと思われる。大井町線内基準で溝の口(OM-16)寄りの先頭車のみ九品仏(OM-11)でドアカットとなるため、そのスイッチも装備されるだろう。
▲今年度からは目黒線車両など、登場から20年以上が経過している車両(写真は目黒線向けの3000系3101F3105F)のリニューアルを実施することとなっている。となると5000系列の初期編成にもその工事が波及する可能性は十分にありそうだ。

車両面では大井町線の9000系列を置き換えるための6020系をベースとした新型車両の製造に着手します。すべてを置き換えると考えると18編成(90両)が必要になります。すでに運用範囲の区間の各駅にはホームドアが整備されているため、3020系のように転落防止幌は省略される可能性があります(急行列車向けの6000系と6020系では全編成撤去済み)。置き換えとなる9000系列は2025年度から西武鉄道に譲渡される予定となっています。さらに今年度からは目黒線の3000系など登場から20年以上が経過した車両を中心にリニューアル更新工事を施工することとなっており、5000系列の初期編成などにも施工される可能性があります。なお5000・5080系のうち一部編成は中間増備車に合わせた座席モケットに更新されているようです。

【設備面】
設備面では田園都市線駒沢大学(DT-05)・桜新町(DT-06)の駅リニューアル、大井町線戸越公園(OM-03)付近の連続立体交差事業、田園都市線での定位置停止装置(TASC)の導入に向けた車両改造工事と地上装置の設置(現在は5000系の1編成の先頭車のみ改造工事で入場中)、3D式の踏切障害物検知装置の導入、田園都市線・大井町線でのディスプレイ式の旅客案内装置(発車標)の設置、目黒線各駅への非常停止ボタンの装備、駅照明のLED化、ホームと車両床面の段差および隙間解消、池上線五反田(IK-01)でのホームドアへの更新などが予定されています。また東急電鉄では自動改札機(交通系ICカードの専用改札機を除く)の切符の投入口付近にクレジットカードのタッチ決済およびQRコードをかざしたうえでの後払い乗車サービスの実証実験を5月15日から開始しました。

【2024年度ホームドア設置対象】池上線五反田
【2024年度駅照明LED化の対象】東横線白楽(TY-18)・大井町線尾山台(OM-12)
【2024年度法面補強工事の区間】田園都市線青葉台(DT-20)~田奈(DT-21)
【2024年度耐震補強工事の区間】
《高架橋》東横線大倉山(TY-15)~菊名(TY-16)間、田園都市線二子玉川(DT-07,OM-15)付近
《擁 壁》東横線学芸大学(TY-05)~都立大学(TY-06)間。