2022年12月2日、小田急電鉄8000形8055F(4両固定編成・2012年リニューアル車)が大野総合車両所89番構内留置線で屋根の空調装置、シングルアームパンタグラフ、種別行先案内表示器などの撤去作業を受けているようです。同編成は廃車除籍処分になるものと思われます。
▲8000形4両固定編成で2編成目の廃車除籍処分となった8055F。車内照明がLEDタイプの同形式では初めてだ。リニューアル前はドアステッカーの下部に”ODAKYU EVENTCAR”のステッカーが残る最後の編成だった。1984年に登場し、様々な装飾電車を経て約38年間、リニューアル更新工事を受けてから約10年の活躍であった。
▲8000形8055Fのリニューアル後は3000形1次車・2次車(6両固定編成)と組んでいたが、8000形の別の6両固定編成と組まれたこともある(写真は8055Fが8265Fと運用されていたシーン)。2012年に8000形がリニューアル後で初めて3000形6両固定編成と連結され、廃車除籍処分となった8056Fと3000形3269F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)で併結試運転を実施したのは10年前である。
これまでに8000形は8056F・8251F・8255F・8259F・8264Fの5編成28両が廃車除籍処分となりましたが、8000形4両固定編成の廃車除籍処分は8056Fに続いて2編成目のこととなりますが、車内照明がLED式の編成では初めてのこととなります。今回廃車除籍処分となった8055Fは1984年に登場し、現在も活躍する8054Fとともに、貸切広告専任の『イベントカー』として活躍、リニューアル前は最後まで残った”ODAKYU EVENTCAR”のステッカーが貼付されていました。2012年度にリニューアル更新工事を受けてからは約10年間活躍しました。車内照明は当初からLED式となりましたが、8063Fのクハ8063で試験していたタイプとなり、LEDの輝度が異なっていました。これで残る8000形は6両12編成(72両)と4両14編成(56両)の合計26編成128両となりました。いよいよ5000形の最新編成も登場するとあって、今後の動きが気になります。
【8000形の在籍状況】※2022年12月2日現在 全体…26編成128両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…14編成(56両)
8051F・8052F・8053F・8054F・8055F・8057F・8058F・8059F・8060F・8061F・8062F・8063F・8064F・8065F・8066F
廃車済… 2編成( 4両)
8055F・8056F
《6両固定編成》
運用中…12編成(72両)
8252F・8253F・8254F・8256F・8257F・8258F・8259F・8260F・8261F・8262F・8263F・8265F・8266F
廃車済… 4編成(24両)
8251F・8255F・8259F・8264F