2022年12月22日

【停車駅変更もある】東武鉄道が2023年3月18日実施のダイヤ改正の概要を発表

2022年12月16日、東武鉄道が2023年3月18日に実施のダイヤ改正の概要を発表しました。メインは東上線系統ですが、伊勢崎線系統でも一部変更があります。

【東上線系統】
東上線系統では東京地下鉄副都心線・東急電鉄東横線に直通し、新たに開業する東急電鉄新横浜線・相模鉄道新横浜線を経由して相模鉄道本線海老名(SO-18)までといずみ野線湘南台(SO-37)まで直通します。これにより東上線沿線から乗り換えなしで新横浜(SO-52,SH-01)まで利用でき、東海旅客鉄道東海道新幹線への乗り継ぎが便利になります。

東上線と新横浜線を直通する列車は東上線内は普通列車(各駅停車)で川越市(TJ-22)発着列車が多いですが、東上線内基準で平日・土曜休日ともに早朝の上り1本が急行、朝方の下り1本が快速急行(平日は森林公園(TJ-30)行き、土曜休日は小川町(TJ-33)行き)のほか、朝夕夜には志木(TJ-14)発着列車、平日夜と深夜に森林公園行きがあります。

《TJライナー》
▲有料座席指定列車『TJライナー』は平日朝に上り1本と夕夜に下り1本、土曜休日朝に上り3本を増発する。時差出勤などの際に追加料金を払ってでも利用する価値はある。この系列は増発される川越特急にも充当されるため、転換式クロスシートを備える50000・50090系を見かける機会がさらに増えそうだ。

有料座席指定列車の『TJライナー』では平日朝にラッシュピーク後に1本(10号・森0853→池0949)を増発し、時差通勤や都心への移動の際の着席ニーズに対応するほか、夕方にも1本(1号・小1800←池1700)を増発します。土曜休日の朝にも上り3本を新設し(森0831→池0922・森0858→池0949・森0927→池1019)、土曜休日ダイヤでも上下の『TJライナー』が運転されるようになります。

《一般種別列車》
▲川越特急に使用される50000・50090系。平日・土曜休日ともに増発され『TJライナー』の折り返しで充当されることが多い。なお座席はクロスシートの状態で運転される。『TJライナー』とともに川越特急も増発されるため、同系列の運用にも変化が出そうだ。
▲東上線では快速急行・急行・準急の停車駅が変更され、2013年に登場した快速が約10年で廃止される。快速は快速急行と急行の間の種別で快速急行停車駅に成増(TJ-10)・朝霞台(TJ-13)・ふじみ野(TJ-18)・若葉(TJ-24)を加えた停車駅となっている。

一般種別列車では快速急行・急行・準急の停車駅を追加変更し、快速急行は東日本旅客鉄道武蔵野線と接続する朝霞台を停車駅に追加し、川越~小川町間は各駅に停車するように変更します。つまり川越以北は川越特急と『TJライナー』以外の種別では各駅停車となります。急行は朝霞(TJ-12)を停車駅に追加、準急はさらに上板橋(TJ-07)が停車駅に追加されます。池袋~成増間での優等種別停車駅はかつてのときわ台(TJ-06)以来ですが、終日停車では初めてとなるでしょうか。上板橋が準急停車駅となることで、準急と普通が相互接続できるようになるかもしれません。

東京地下鉄副都心線直通列車のうち、日中時間帯に東上線を急行として運転する森林公園発着列車に『Fライナー』の愛称がつけられていますが、『Fライナー』の東上線内種別を急行から快速急行に変更します。このため『Fライナー』停車駅から志木とふじみ野が外れることになります。両駅へ『Fライナー』で向かう際には乗り継ぎが必要です。

また利用状況などを踏まえて志木以北の下り列車の初電繰り上げと、川越市以北の上り終電の繰り下げを実施するほか、平日朝ラッシュ時間帯のピーク時間帯の池袋着の本数を少し減らすほか、日中時間帯の川越市~森林公園間では1時間に8本(準急2本、急行4本(うち副都心線直通2本)、快速2本)のところを6本(急行4本、快速急行2本)に変更し、約10分間隔での運転となります。快速の消滅だけでなく準急は日中時間帯の運転がなくなりそうでしょうか。また夕ラッシュ時間帯以降は越生線を含めて一部列車の種別行先や本数を見直します。坂戸(TJ-25)での越生線接続列車の変更があるのかもしれませんね。また8000系4両固定編成で運転される列車でワンマン運転を実施していますが、その区間を森林公園~小川町間にも拡大します。

【伊勢崎線系統】
伊勢崎線系統では特急列車などの変更が中心となります。日光線南栗橋(TN-03)に新たに『リバティきぬ』『リバティけごん』など下り6本・上り3本を停車させ、利便性を向上するほか、東日本旅客鉄道に直通する特急列車を見直します。『日光』・『きぬがわ』はともに毎日運転は1往復ずつのみとなり、残り3往復分は多客期に運転されるようにします。また500系3両固定編成のみの『リバティりょうもう』について、6両編成に増強変更し、一部が500系2本連結の6両編成である以外は200系6両固定編成の『りょうもう』に変更されます。日光線特急列車と『SL・DL大樹』との接続を見直し、利用しやすい時刻とします。