2022年12月27日、東日本旅客鉄道高崎車両センターに所属する485系ジョイフルトレイン『リゾートやまどり』(高タカYD01編成)が両毛線経由で郡山総合車両センターに自走回送されました。廃車解体のためと思われ、ジョイフルトレインを含めたすべての485系が完全消滅となります。
▲東日本旅客鉄道に残る最後の485系は『華』(写真・高タカTG02編成)や『リゾートやまどり』(高タカYD01編成)のみであった。国内最後の485系『リゾートやまどり』が2023年の正月を迎えることなく旅立った。かつては北海道や中国・四国を除く各地で活躍した485系が今回の廃車をもって形式消滅となる。
この編成は廃車解体処分と思われます。最後の団体専用列車の運用は12月11日でした。もともとこの編成は4両固定編成であった『やまなみ』・『せせらぎ』から改造され、前者は中間電動車のみ、後者は全車両が種車とされました(元『やまなみ』先頭車は『ジパング』に転用されたあと廃車された)。『やまなみ』・『せせらぎ』時代は全車両グリーン車でしたが、『リゾートやまどり』では普通車に格下げしつつ、初代『成田エクスプレス』に使用された253系(横クラ、現存する同系列は1000番台のみ)のグリーン車の廃車発生品を活用した座席が採用され、2列+1列の配置となりました。同編成の廃車除籍処分で1964年から約58年間におよぶ、国鉄時代からの人気車両がまたひとつ姿を消しました。