2022年12月23日

【多摩川線以外で実施】西武鉄道が2023年3月18日実施のダイヤ改正の概要を発表

2022年12月16日、西武鉄道が2023年3月18日に実施のダイヤ改正の概要を発表しました。今回の改正では多摩川線以外での実施となります。今回は【有料座席指定列車】【一般種別列車】に分けて紹介します。

【有料座席指定列車】
▲新宿線の特急『小江戸』では平日朝の利用の多い時刻での運転に変更し、ラッシュ時間帯での着席移動時や時差通勤のニーズにも対応する。池袋線の特急『むさし』『ちちぶ』では利用の多い時間帯に増発・運転区間の延長などを実施するほか、夜の一部特急列車では飯能(SI-26)の特急専用の5番ホームではなく4番ホームに到着する列車が登場する。
▲新宿線・拝島線では平日の朝に上り『拝島ライナー』2本が設定され、小平(SS-19)までの各駅は乗車専用、高田馬場(SS-02)は降車専用となる。また池袋線では土曜休日の下り『S-TRAIN』1本(西武秩父(SI-36)行き)の運転時刻を変更する。

新宿線では南入曽車両基地所属10000系を使用する特急『小江戸』については、平日朝運転の上り列車を利用の多い時刻での運転に変更し、着席移動のニーズに応えるほか、改正後の『小江戸8号』の折り返しと思われる下り特急『小江戸』を1本増発します。また池袋線では小手指車両基地所属の001系を使用する特急『むさし』『ちちぶ』については、平日朝運転の上り列車を利用の多い時刻での運転に変更し、一部増発されます。また土曜休日朝運転の下り列車でも利用に便利な時間に運転するほか、『むさし』1本の行先延長(『ちちぶ』に変更)と1本の増発をおこないます。また飯能に15時以降に到着する特急列車は同駅で同駅始発の各駅停車西武秩父行きに接続するほか、一般列車と同じホームでの乗り継ぎをスムーズにするため、夜の一部特急列車の飯能到着ホームを特急専用の5番ホームから4番ホームに変更します。また小手指車両基地所属の40000系転換クロスシート車を使用する有料座席指定列車『S-TRAIN』は土曜休日の下り1本の運転時刻を利用しやすい時間に変更するほか、新宿線・拝島線の上り『拝島ライナー』が2本新設され(拝0628→宿0720、拝0800→宿0852)、小平までの各駅と高田馬場に停車しますが、小平までは乗車専用とし、高田馬場は下車専用となります。

【一般種別列車】
一般種別列車では大きな変更はありませんが、新宿線系統では一部列車新設や運転区間延長などがありますが、池袋線系統では一部減便もあるようです。

《池袋線系統》
池袋線では一部だけですが減便が目立つ印象です。平日朝の清瀬(SI-15)発の東京地下鉄有楽町線直通の新木場(Y-24)行き2本の運転を取りやめるほか、池袋(SI-01)では18時以降に発車する急行の発車ホームを5番ホームにすべて変更します。また土曜休日の秩父鉄道直通列車を1本減便するほか、横瀬(SI-35)始発の長瀞行き列車を設定します。日中時間帯では狭山線の運転本数を平日と同じ毎時3本(20分に1本)に変更するほか(西武球場前(SI-41)着の12時台~15時台)、夕方の秩父鉄道から飯能までの直通列車が運転取りやめとなります。山口線(レオライナー)は多摩湖線および狭山線のダイヤ改正に合わせた時刻変更による接続改善を行います。

《新宿線系統》
新宿線では池袋線と異なり増便が目立ちます。玉川上水車両基地出庫の関係で平日・土曜休日の朝に拝島線内列車の玉川上水(SS-33)始発の拝島(SS-36)行き各駅停車の新設、平日はさらに田無(SS-17)始発で設定されている準急西武新宿(SS-01)行き2本の運転区間を延長し、新所沢(SS-24)始発とするほか(新所沢~田無間増発)、玉川上水始発の西武新宿行き各駅停車も新設されます。また夕夜の17時以降の西武新宿発の準急・急行で運転される新所沢行きの一部と玉川上水行きのすべての列車を本川越(SS-29)行き・拝島行きにそれぞれ延長変更します。なお準急は上石神井(SS-13)から、急行は田無から本川越・拝島方面はそれぞれ各駅に停車するため、各駅停車の運転区間が短縮変更になります。土曜休日では終日、優等種別列車(快速急行を除く)の両数を8両から10両に変更します。