2022年5月26日、鉄道友の会が京浜急行電鉄新1000形1800番台20次車の“Le Ciel(ル・シエル)”をブルーリボン賞に選定したと発表しました。京浜急行電鉄車両のブルーリボン賞はなんと1983年の2000形以来、約39年ぶりのことです。
▲新1000形では初の転換クロスシート車、中間車に車椅子対応洋式トイレと男性用トイレを備えた20次車がブルーリボン賞に選定された。なお“Le Ciel(ル・シエル)のロゴは”窓のないトイレ部分の側壁に施工されている。
この新1000形20次車はウィズ・コロナの時代において安心快適に列車を利用できるように車内設備を一新し、2021年5月の『モーニング・ウィング』(3号)より営業運転を開始した車両です。受賞理由としては同形式では初めてとなる転換クロスシート車、サハ1890-2の品川(KK-01)寄り海側に車椅子対応洋式トイレ、サハ1890-3の浦賀(KK-64)・三崎口(KK-72)寄り海側に男性用トイレなど京浜急行電鉄の車両で初めて設(しつら)え、通常の営業列車(モーニング・ウィング3号、快特、特急の増結車両、エアポート急行、普通)だけでなく貸切列車などに使用するなど、通勤・通学のみならず観光・イベントなど新たな車両用途を模索しているほか、制御装置などの最新水準の機器を積極的に採用し実績のある安定した仕様も踏襲ています。チャレンジングな姿勢や堅実性を兼ね備えた車両でトータルバランスに優れた車両ということで、多くの支持を集めました。この20次車は新1000形で初めてハイフン入りの車番(編成番号・ハイフン・号車、の構成)となっていて、1891編成から1895編成までの5編成20両が在籍しています。この5編成にはいずれ『ブルーリボン賞』銘板が取り付けられそうですね。