2022年5月11日

【E233系0番台グリーン車も?】東日本旅客鉄道が2022年度の鉄道設備投資事業計画を発表

2022年4月27日に東日本旅客鉄道が2022年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。投資額は連結では約6,340億円、単体では約5,000億円となります。
▲E233系0番台についにグリーン車の実車が登場へ。ただし東京(JC-01)での折り返し時間などを考慮して、これまでのグリーン車にはなかった両開きドアが採用される。
▲山手線のE235系0番台で実際の営業列車での自動運転の実証実験を実施することとなっている。運転席にあるひとつのボタンを押すだけで出発から停車までが自動制御される。

車両面については山形新幹線E3系1000番台・2000番台の後継車両となるE8系(幹カタ)の新製およびE233系0番台(八トタ)に組み込むグリーン車(サロE233形0番台・サロE232形0番台)の新製が予定されています。同系列のグリーン車は総合車両製作所横浜事業所で製造されるものと思われます。なお事業計画の中では言及されませんでしたが、E235系1000番台の増備が再開されているため、E217系の置き換えも進められそうです。ただし世界的な半導体の不足によりE235系1000番台では仕様が大きく変更されているほか、中央線でのグリーン車サービスの開始時期がさらに約1年程度延期となる見通しです。

設備面ですが、東北新幹線の盛岡以北や上越新幹線大宮以北の区間のスピードアップ(最高速度の引上げ)に向けた工事を進めるほか、ホームドアは日暮里(JY-07,JK-32)の京浜東北線ホーム(9番線・12番線)、中央・総武線の飯田橋(JB-16)、南武線登戸(JN-14)で使用を開始します。またワンマン運転に向けた準備が進められます。車掌が乗務しないワンマン運転の拡大を進めます。これに関連して5月10日にE235系0番台(東トウ)の2編成を用いて実際の営業列車(初電から終電まで)で自動運転の実証実験を10月頃から約2ヶ月程度行うことが発表されました。2編成を用意することで内回り・外回りで1本ずつ運用する可能性がありますね。またこの系列では2023年春頃からATO対応に改造することも発表されており、2028年ころまでのATO導入を目指すとしています。またE231系3000番台宮ハエ43編成を使用した青梅線(東京アドベンチャーライン)での試運転が10日に実施され、奥多摩(JC-74)まで入線したようです。こちらは青梅(JC-62)以西でのワンマン運転の導入に向けた準備のためと思われます。また新潟の在来線ホームの高架化工事が引き続き進められます(もう間もなく高架化された1番線が完成し、地上に残っていた8番線・9番線が撤去される予定)。