2022年5月26日、鉄道友の会が東京地下鉄有楽町線・副都心線の17000系、半蔵門線の18000系をローレル賞に選定したと発表しました。東京地下鉄車両のローレル賞は2011年の千代田線16000系以来、約11年ぶりのこととなります。
▲ローレル賞を受賞した17000系(写真は17101F・17191F)。前照灯の形状などは18000系とは異なるが、ほぼ同時期に製造されたこともあり共通点は多い。ただし17000系8両固定編成のみはSiC素子のメーカーが10両固定編成および18000系とは異なっている。
▲ローレル賞を受賞した18000系(写真は18104F)。この系列は現時点で4編成(40両)が導入済みだが、今年度は5編成(50両)が投入され、すでにその1編成目の18105Fが出場している。残るは18106F・18107F・18108F・18109Fとなりそうだ。
17000系および18000系では車体構造や搭載機器の共通化が図られていますが(17000系8両固定編成を除く)、前照灯の形状変更やそれぞれの路線カラーを継承することでそれぞれの個性が出ています。全車両に車椅子やベビーカーも使用できるフリースペースが全車両に設置され、ドアレールに切り欠き加工を施したことでどの旅客用扉からもベビーカーや車椅子利用者の乗降性を向上させています。両系列ともワンマン運転に対応した仕様となっているほか(18000系は将来的な導入を見据えた仕様)、走行機器のモニタリング状況、脱線検知装置の搭載などにより、快適性と安全性を飛躍的に向上させました。両系列の基本仕様の共通化によるメンテナンス性の向上と独立性を両立し、バリアフリー設備およびサービス設備のレベルアップを重ねたことなどが評価されました。前回の16000系のときは4次車・5次車以外の全編成(当時は16編成)にローレル賞受賞ヘッドマークが掲出されましたが、今回の17000系と18000系ではどうするのでしょうか。ローレル賞受賞の銘板は掲出されることは間違いなさそうですが。