2022年5月10日、東日本旅客鉄道がE2系1000番台(幹セシ・幹ニシ)の1編成に2013年3月のダイヤ改正前日まで上越新幹線でも運用されていた200系の白と緑のカラーリングを施して運用することを発表しました。
▲E2系1000番台に200系のカラーリングが復活する。しかしE7系(幹ナシ・幹ニシ)の新製投入が続きE2系1000番台も上越新幹線での運用が2023年3月のダイヤ改正までとなるので注意だ。なお200系カラーリングの編成の運用はHPで公表され、狙いやすくなるがファンの殺到が予想される(写真は2016年5月撮影、幹ニシJ75編成)。
▲200系では写真のK47編成がオリジナルカラーに復刻されていた。最後まで残っていたK51編成よりも早く廃車除籍処分となったが、先頭車が保存展示されている(写真は現役時代、2011年8月撮影)。
これは鉄道開業150周年を記念した事業の一環で、車内チャイムは現行では上越新幹線や北陸新幹線で使用されているものですが、200系カラーリングの編成では各停車駅ごとに車内チャイムが異なる『ふるさとチャイム』も復活させるようで、自動放送の録音には非常にもってこいですね。上越新幹線のほか東北新幹線でも運用することを考慮して新潟新幹線車両センター所属の編成にラッピングされる可能性があります。これはE2系1000番台での上越新幹線の運用は基本的に新潟新幹線車両センター所属の編成で運転されていますが、走行距離調整の関係で東北新幹線でも運用する可能性があるためです。私も実際に200系の復刻塗装を目撃した時はびっくりしました。何回か出会った程度で終わってしまいましたが、2011年夏に高崎の11番線ホーム上で間近で見れたのはいい思い出です。
E2系は2010年の幹ニシJ70編成~幹ニシJ75編成の10両6編成(60両)で最後の増備となったわけですが、現在の在籍数は0番台の全車と1000番台1本(J51編成)の廃車で24編成(240両)まで減っており、この先安泰とは言えなくなってきています。というのも上越新幹線は台風で被災した編成の代替を含めてE7系(幹ナシ・幹ニシ)に置き換えられ、E2系の『やまびこ』と併結運転を行うことが多い山形新幹線『つばさ』は2024年からE8系(幹カタ)の新製投入で置き換えられることとなっており、E8系はE5系(幹セシ)・H5系(函ハシ)との併結運転が予想されるため、E2系1000番台の運用もさらに縮小されていきそうです…。