2022年5月10日

【レーティッシュも引退へ】小田急電鉄海老名検車区で『赤い1000形プレミアム撮影会』を開催へ

2022年5月9日、小田急電鉄が6月4日に海老名検車区で箱根登山鉄道専任のレーティッシュカラーをまとう1000形1058F・1061Fの2本を並べた『赤い1000形プレミアム撮影会』を開催することが発表されました。このレーティッシュ2本も引退の時期を迎えそうです。
▲箱根登山鉄道専任となる1000形レーティッシュカラーは4編成(16両)の在籍であったが、2代目5000形の導入で2編成8両(1059F・1060F)が廃車除籍処分となり、残るは2編成8両(1058F・1061F)のみとなっている。

2022年度の事業計画では2代目5000形を3編成(30両)導入し、リニューアル対象から外れた1000形を置き換えることとなっており、このなかには現在運用中のレーティッシュカラーの2編成も含まれています。なお撮影時間はレーティッシュカラーの運用上の都合で11時00分から15時00分までの5回に分けられており、両編成の並びをじっくりと撮影することができます。種別行先方向幕は常時使用する『各駅停車』のほか、レーティッシュカラーへと変更されるまでに使用されていた『急行』『快速急行』のほか『通勤急行』『通勤準急』の表示も入っているので、1000形1059Fの2020年の全線運用時での姿を思い起こさせる表示や、あり得ない組み合わせでの行先表示器とともに撮影ができるかもしれません。6月4日のレーティッシュカラーの運用は111運用と114運用になるものと予想されます。これは111運用は夜間帯に下りでの運用があるまでは海老名検車区に留置されること、114運用は朝のみの運用で海老名検車区に回送され入庫するためです。ただし114運用のあと再出庫して111運用を兼ねることはできます。

撮影会開催後に1058F・1061Fのどちらか1本が廃車除籍処分となることは予想がつきそうです。5000形5061F・5062Fを今後新製投入すると考えると、6両固定編成はワイドドア車の1754Fは確定していて、もう1本はレーティッシュカラーになるので、これで最初の10両を置き換え(1000形ワイドドア車完全消滅)、残るレーティッシュカラーの1本とリニューアル対象外の6両固定編成1本(1251F・1253F・1254Fのいずれか)で次の10両を置き換えることが予想できます。1000形4両固定編成のリニューアル車がもう1本だけ箱根登山鉄道専任の運用に入れば、最低3本で4運用を回せるので(111運用と114運用を兼ねる前提)、レーティッシュカラーの編成の消滅は近いともいえますね。