2020年10月20日

【搬入準備の整備へ】小田急電鉄ロマンスカー“RSE”20000形の保存車両が車体洗浄作業に

2020年10月19日、小田急電鉄ロマンスカー“RSE”20000形20001Fの上り方先頭車7号車のデハ20001と4号車の2階建て車両サハ20151が大野総合車両所での構内入換が行われ、車体洗浄作業を受けています。ロマンスカーミュージアムへの搬入準備とみられます。
▲2012年3月に初代5000形(4両固定編成・6両固定編成)とロマンスカー”HiSE”10000形とともに引退して約8年が経つロマンスカー”RSE”20000形(写真は2011年12月撮影、画像が粗いですが一部加工してあります)。

保存車両のロマンスカー“RSE”20000形のデハ20001とサハ20151は制御電動車と2階建ての中間付随車であり、当時の特急『あさぎり』(現在の『ふじさん』)のほか特急『はこね』として使用することも考慮され、後者の2階席は『スーパーシート』と呼ばれ(『あさぎり』では2階席は『グリーン車』として使用)、普通席(特急料金のみ)より高い料金設定となっていました(特急料金+スーパーシート料金)。同形式は当時の静岡車両区に在籍していた東海旅客鉄道371系(現在の富士急行8500系)とともに2012年3月ダイヤ改正前日まで運用されました。ロマンスカー“RSE”20000形は7両2編成(14両)が在籍し、このうちの元20002Fはデハ20002・サハ20052・デハ20302の3両が富士急行に譲渡され、富士急行8000系として『フジサン特急』に使用されています。これで保存車両のロマンスカーは“RSE”で最後になるでしょうか。