2020年10月11日、西武鉄道10000系10102Fのクハ10102と10106Fのクハ10106・モハ10206・モハ10606の合計4両が留置されていた小手指車両基地から新101系263Fによって牽引され、そのあと“ブルサン”のEH200形13号機によって甲種輸送が行われています。▲現役時代は小手指車両基地に所属していた10000系10102F。この編成は写真手前のクハ10102のみが譲渡される形に。▲現役時代には南入曽車両基地所属だった10106F。この編成は写真手前の3両、クハ10106とモハ10206とモハ10306が譲渡される形に。この4両の両先頭車はいずれも西武新宿(SS-01)・飯能(SI-26)寄りのクハ10100で統一されている。
10000系10106Fが10102Fよりも先に横瀬車両基地に廃車回送されましたが、その数日後に10102Fも廃車回送されていますので、動向が注目されていましたが、両者を用いて編成組み替えが行われ、10106Fは西武新宿・飯能寄り先頭車と中間車の3両、10102Fは西武新宿・飯能寄り先頭車の1両の合計4両で構成されていました。これは1号車のクハ10100に車椅子対応の座席とバリアフリー対応の洋式トイレが備えられているため(クハ10700は和式トイレの設置であり車椅子対応の設備が一切ない)、先頭車を車椅子対応設備のものに揃えたものとみられます。小手指車両基地から東日本旅客鉄道武蔵野線の新秋津(JM-31)の授受線までは新101系263Fが牽引し、新秋津の授受線からは前述の通りEH200形13号機が牽引しました。甲種輸送の終着地点があいの風とやま鉄道の魚津であることや同駅で富山地方鉄道本線(新魚津[T24])と接続していることから、西武鉄道時代の先輩でもある元5000系の16010形が在籍している富山地方鉄道に譲渡されるものと思われます。ニューレッドアローの10000系電車の譲渡は初めてのケースですね。