2020年10月30日

【1編成8両に増強】東京都交通局三田線向け新型車両『6500形』を導入へ

2020年10月29日、東京都交通局が三田線と直通運転先の東急電鉄目黒線で使用している既存車両6300形の後継車両となる新型車両の導入を発表し、その形式を『6500形』とすることが発表されました。
▲三田線の既存車両6300形1次車・2次車の後継として導入される新型車両は『6500形』に。この形式の投入で1次車・2次車(制御装置がGTO素子)の13編成が置き換えられるが、既存車両が6両編成であるのに対し運用範囲の各路線の車両増強を見越して当初から8両編成で登場することになる。

東京都交通局の公式ホームページを確認するとすでに実車として6500形の写真が掲載されており、既存車両とは全く異なる前面部の顔つきに衝撃を受けました(ただし地下鉄車両のため前面貫通扉はある)。同形式のトップナンバーは6501Fとなっており、ここからは一部個人的な予想が含まれますが、編成は6501-1+6501-2+6501-3+6501-4+6501-5+6501-6+6501-7+6501-8となっていて、6501-1と6501-8が制御車、6501-4と6501-5が中間付随車、それ以外の4両は中間電動車と思われます。前面部・側面部ともに種別行先案内表示器はフルカラーLED式で駅ナンバリングに対応しているほか、車内には全車両(各号車)に車椅子やベビーカーでも利用できるフリースペース、首都圏新都市鉄道TX-3000系と同じ横長のLCD式の旅客案内表示器が搭載されているほか(千鳥配置で車内防犯カメラもある)、吊革の形状が旅客用扉付近と座席付近で少し変わっており、一部はその高さが下げられています。車内照明はLED式、制御装置はSiC素子を使用しているほか、ラッシュ時間帯でのスムーズな乗降のため乗降口付近を広くとっています。

この形式は最終的に志村車両検修場に8両13編成(104両)が導入され、6300形1次車・2次車の6両13編成(78両)を置き換えていくものと思われます。置き換え対象よりも26両多いのは6500形が運用路線での8両編成化への増強に備えて新製当初から8両編成で登場するためであり(東急電鉄3020系も当初から8両編成で登場しているが、早めに営業運転に投入することを考えて付随車2両を抜いて営業運転に投入されている)、既存車両の置き換えを兼ねているためです。公式ホームページの写真にあった6501Fから6513Fまでが導入され、既存車両の6300形の6301F~6313Fの動向が注目されます。