2020年9月29日、西武鉄道が新宿線全線・拝島線全線・多摩湖線の萩山(SS-30,ST-04)~西武遊園地(ST-07,SY-01)間で運用される南入曽車両基地所属の30000系8両固定編成に『ドラえもん』のラッピングを施した“DORAEMON-GO!”を運転することを発表しました。
▲過去に『ハローキティ』の『ぐでたま』とコラボして池袋線(ごくまれで新宿線)を中心に運用された30000系、今度は『ドラえもん』とコラボし、こちらは新宿線を中心に運用されることになる。池袋線は40000系40151Fでドラえもんとコラボしたラッピング電車が走っているが、そのラッピング車については間もなく運転終了となる。
これは『ドラえもん』がコミック連載となってから今年で50周年を迎えたことを記念して同系列の8両固定編成1本にドラえもんと同じブルーにラッピングを施し、前面部と側面部の一部旅客用扉はドラえもんの顔に見立てたデザインとしているようです。車内の仕様もすべてドラえもん一色となり、袖仕切り板のデザインのほか、旅客用扉付近と優先席付近を除く吊革はドラえもんの腕と手(吊革広告部分が腕、吊革の持ち手が手)をイメージしており、優先席を除く一般座席はドラえもんの上に座っているようなデザイン(この座席には西武鉄道で初めて抗菌抗ウイルス機能繊維加工技術が採用される)、ドアステッカーや携帯電話のマナー喚起のステッカーもドラえもん仕様とし、本来8500系を除く通勤形電車現役全車種に貼付されている30000系を模したキャラクターのドアステッカーですが、今回は“DORAEMON-GO!”に限りドラえもん仕様に変更され(前回の『ぐでたまスマイルトレイン』のときはドアステッカーもぐでたまのものに変更されたことがある)、のび太・しずか(車外)・スネ夫・ジャイアン(車内)がデザインされます。車両間貫通扉にはどこでもドアで別世界へ行けるようなイメージデザインを施すほか、各旅客用扉の戸袋付近に注意喚起の細長いステッカーを貼付け(それに書かれた文字を続けて読むと『ひきこまれちゅうい!』となる)、注意喚起を促しています。
新宿線系統での運用になったのには国民的人気アニメ『ドラえもん』の製作会社である『シンエイ動画株式会社』のオフィスが西東京市にあり、その最寄が田無(SS-17)であることから、主に新宿線・拝島線系統での運用を中心にしたものとみられます。今回のラッピング当該編成は8両固定編成のため、土曜休日の下り2本のみの快速急行のほか、一部の時間帯は多摩湖線萩山~西武遊園地間でも運用される場合があります(ただし平日上り2本のみの通勤急行には入らない)。この車両の運行状況などは『西武線アプリ』で確認することができます(アイコンは車両ではなくドラえもんですので注意を)。位置確認の際に充当車両のアイコンなどがあるのは非常にありがたいですね。路線にもよりますが、レア車種であったりラッピング車とかは西武線アプリならとても分かりやすいので運用が予想できそうです。このラッピング電車は10月8日から当面の間運転されます。私はかつて新宿線を利用していた時にまさかの緊急の固定外運用に入った40000系(充当は40106F)に乗ったことがあり、このときは40000系が平日上りの通勤急行2本ともと『拝島ライナー』全列車とその合間のに運用がほぼ固定化されていたときだったので、新宿線利用の歴史でもっとも思い出深いうえにびっくりする出来事だったので、いつかまた思い出の深い新宿線に行って“DORAEMON-GO!”を狙いたいですね。