2020年7月23日

【箱根観光に光明??】箱根登山鉄道が全線で運転を再開

2019年に直撃した令和元年台風19号により甚大な被害を受け、長期間にわたって運転を見合わせていた箱根登山鉄道の箱根湯本(OH51)~強羅(OH57)間が2020年7月23日より運転を再開しました。
▲台風19号の被害に見舞われた箱根登山鉄道が全線で運転を再開した。例年の1月~2月は箱根町では気温が低く本来ならば降雪もあるのだが、今年は降雪がほとんどなく復旧工事が順調に進んだため、当初の予定から前倒しされ、7月の4連休に間に合った。
▲台風被害のほかケーブルカーの車両更新などが重なり、貴重な移動の足として代行輸送に奔走した箱根登山鉄道バス。

箱根登山鉄道では2019年の台風19号による被害だけでなく、新型コロナウィルスの流行による外出自粛が重なってしまったものの、降雪がほとんどなかったことや復旧工事の進捗状況により、当初の2020年秋の運転再開予定から大幅に前倒しされた形です。7月9日からは本格的な試運転が繰り返し行われ、同月の4連休で観光客が増えてくるタイミングで運転再開にこぎつけた形です。その間にはケーブルカーの車両更新などもありましたが、箱根登山鉄道の全線での運転再開により、再び小田原(OH47)から桃源台(OH65)まで鉄道・ケーブルカー・ロープウェイの3種類で再び繋がりました(ただしロープウェイでは設備上の相違などで大涌谷[OH63]で乗り継ぎとなる)。これにより箱根登山鉄道バスで運行していた代行輸送は7月22日をもって終了となりました。なお小田急電鉄では箱根登山鉄道の運転再開を祝福するため、ロマンスカー“GSE”70000形を使用した臨時特急『おかえり登山電車号』(0861レ/土曜休日N31運用)が運転されたほか、8月には箱根登山鉄道の運転再開を記念して1000形のレーティッシュカラー編成(箱根登山鉄道専任の1058F~1061F)のうちの1編成が同形式6両固定編成(通常塗装)と連結のうえで、約1か月間の限定で小田原線・江ノ島線・多摩線でも運用される予定です。