2020年7月14日、小田急電鉄が同月23日の箱根登山鉄道箱根湯本(OH51)~強羅(OH57)間の全線運転再開を祝福するため、通常は小田原(OH47)~箱根湯本間のみ(ただし深夜の1往復のみ本厚木[OH34]~箱根湯本間)で運用される1000形レーティッシュカラー編成(1058F・1059F・1060F・1061F)を8月1日から31日まで小田原線・江ノ島線・多摩線の全線で運転することを発表しました。
▲箱根登山鉄道小田原~箱根湯本間の専任運用としてレーティッシュカラーに塗装されている1000形(写真は1254Fと連結して試運転に使用された1059Fとイベント展示に使用された1060F)。今回は1058F・1059F・1060F・1061Fのうちの1編成がノーマルカラーの6両固定編成と連結して運用される。
▲レーティッシュカラーの1000形の相方の候補となる同形式の6両固定編成は1251F・1253F・1254F・1255Fの4編成のみである。この併結運転に備えて7月6日に1059Fと1254Fが連結したうえで試運転を行っていた。
これは2019年(令和元年)の台風19号による被害を受けた箱根登山鉄道の全線での運転再開を祝福して本来は深夜まで海老名検車区で留置されている111運用を活用してノーマルカラーの6両固定編成と連結して実際に営業運転を行うものです。車内では中づり広告に箱根の美しい写真などを掲出するほか、バーコードを読み取って箱根の四季折々を動画で楽しめるようになっているほか、車内ではBGMが流れます(併結相手に乗っていても流れます)。1000形レーティッシュの小田原線以外の入線は初めてとなりますね。過去にダイヤ乱れの代走で小田原線に入線したことはありますが(主に相模大野[OH28]から東側)、江ノ島線と多摩線は今までにないと思います。撮影時の楽しみが増えそうです。