2018年11月26日

【高架化完成】相模鉄道本線星川(SO-05)~天王町(SO-04)間の上りが高架化される

2018年11月23日終電後に相模鉄道本線和田町(SO-06)付近~星川(SO-05)~天王町(SO-04)間の上り線の高架化工事が行われ、24日初電より上り線が高架区間に切り替えられました。ちょうど私は24日に東京急行電鉄池上線方面でのイベント列車を狙った帰りで相模鉄道本線を利用して、横浜(SO-01)から海老名(SO-18)まで10000系10701Fの3077レ(土曜休日48運用)で移動した際に前面展望を眺めながら写真に収めましたので、少し長くなりますがご紹介したいと思います。

▲下り列車車内から見た天王町の様子。2面2線の相対式ホーム構造であるが、下りのホームがやや海老名寄り、上りのホームがやや横浜寄りになっていることが分かる。

▲天王町を通る下り列車から見た新しい上り線の線路の様子(写真右側が上り線である)。

▲星川進入直前であるが写真手前に非常時に使用する折り返し用の両渡り線(横浜寄りのほかに海老名寄りでも確認)が設けられており、横浜寄りには安全側線と思われる線路の一部が敷設されているように見えた。

▲2面4線の高架駅となった星川。24日初電からは上り線の新ホームと新設された発車標、ホームとコンコースを繋ぐエレベーターなどの使用が開始されている。

この連続立体交差事業は2002年から『星天プロジェクト』として約16年の歳月をかけて高架化工事が進められ、ようやく和田町付近~星川~天王町間の上下線が高架化され、9ヶ所の踏切が除却されたことになります。星川は地上駅時代と同じく2面4線の高架駅となり、各駅停車が快速と接続または急行・特急の通過待ちを行うことができます。また人身事故などで一部区間が不通になった場合に備えて非常用の両渡り線がホームの横浜寄り、海老名寄りに設置されています。さらには上下ホームの横浜寄りには正式でないかもしれませんが、安全側線らしき線路が敷設されているかのように見えました。星川では高架化に伴い新ホーム、待合室、上りホームとコンコースを結ぶエレベーター、新しい案内サインや発車標の使用が開始されています。相模鉄道では12月8日(平日は10日)に高架化完成に伴うダイヤ改正が予定されており、特急列車の増発(土曜休日のみ)や一部列車の種別行先の変更、始発列車の増発や初電の発車時刻の変更が実施される予定です。高架化工事の動きはとりあえず落ち着きましたので、あとはダイヤ改正を待つのみとなりそうですね。

ほかにも気になる情報がありましたので参考までにどうぞ。

▲こちらは東京急行電鉄方面などとの相互直通運転に備えた工事が進められている西谷(SO-08)。工事前から2面4線の島式ホームの構造であるが、工事に伴い両端の2線を封鎖し、実質2面2線の状態で運用されており、各駅停車の優等種別待避がなくなっている。両端2線は相鉄本線に挟まれる形で地下に線路が続くように敷設されており、この線路が羽沢横浜国大(SO-51)方面に向かう路線(東日本旅客鉄道または東京急行電鉄方面に直通する路線)になりそうだ。このため横浜方面は内側2線、羽沢横浜国大方面は外側2線を使用することになるものと思われる。両方向の接続駅となれば優等種別の停車の可能性も出てきそうだ。

▲西谷の海老名寄りの様子。よく見ると引き上げ線(10両編成対応で2編成分)と思われる線路の敷設工事が進められているものと思われ、羽沢横浜国大方面からの列車および横浜方面からの列車がそれぞれ西谷で折り返しできるような構造になりそうである。両方面の列車接続(例:横浜方面からの相鉄本線の列車と羽沢横浜国大方面からの西谷止まりの列車の接続)が行われる可能性は考えられそうだ。上り本線を8000系8712Fの3084レ(土曜休日65運用)が通過するシーンを偶然捉えており、その付近の線路の分岐構造に注目してほしい。

一方で西谷では羽沢横浜国大方面に続く外側の線路敷設など、東日本旅客鉄道または東京急行電鉄方面との相互直通運転に向けた工事が進められていますが、海老名寄りには引き上げ線と思われる線路の敷設工事が確認できました。10両編成が2編成留置できる引き上げ線になるものと思われます。引き上げ線の線路は横浜方面からと羽沢横浜国大方面からの進入に対応できるように敷設されており、今後の予想に繋がりますが、両方向からの西谷止まりの列車が将来的に設定される可能性があります(海老名方面からの西谷止まりは構造上は不可ではない)。構造は相鉄本線のほか羽沢横浜国大方面~海老名方面を結ぶ線路、横浜方面と仮引き上げ線および羽沢横浜国大方面と仮引き上げ線を結ぶ線路がそれぞれ確認できます。人身事故が発生したなどでダイヤが乱れた場合は羽沢横浜国大方面と相鉄本線方面との直通運転を止めることもできます。西谷の工事進捗状況も何気に気になっていましたので、とりあえず11月24日時点での情報ですが、速報としてお伝えしておこうと思います。拙(つたな)い文章で一部予想も含まれていますが、写真をご覧いただくことで工事状況の様子が一目でご理解いただければ幸いです。