2018年11月6日

【中央線帯】東日本旅客鉄道209系1000番台元東マト81編成が豊田車両センターへ回送される

2018年11月5日、東日本旅客鉄道常磐緩行線から一足先に撤退し、中央線・青梅線向けへの転用改造工事のため大宮総合車両センターに入場していた209系1000番台元東マト81編成(クハ209-1001以下10両)が同センターを出場し、新たな所属先となる豊田車両センターまで自走回送されました。

▲側面帯を常磐緩行線のエメラルドグリーンから中央線・青梅線のオレンジバーミリオンに装いを変えて、新天地の豊田車両センターへ配置された209系1000番台元東マト81編成。同系列は10両固定編成のため、E233系0番台T編成(42編成:八トタ)と共通運用で同系列に混ざって基本的にはT運用に入るものと思われる。

▲10月13日に常磐緩行線でヘッドマークを掲出しラストランを行った209系1000番台東マト82編成(クハ209-1002以下10両)。この編成も大宮総合車両センターに入場し中央線・青梅線向けに装いを変えるものと思われる。E233系0番台に混ざって運用される209系1000番台は希少価値が十分にある。

中央線・青梅線向けに転用するにあたっては、同編成の貫通扉に掲出されていた『サークルE』のステッカーが撤去され、前面部と側面部の帯はエメラルドグリーンからオレンジバーミリオンに変更され、車体上部にも新たにオレンジバーミリオンの帯が追加されました。編成番号札は交換されておらず、松戸車両センター所属時代の『81』のままとなっています。また号車番号はクハ209-1001(元10号車)が東京(JC-01)寄りの1号車(女性専用車ステッカー貼付)になるように振られており、シングルアームパンタグラフは松戸車両センター所属したときのものが引き続き搭載され、2号車(元9号車)、5号車(元6号車)、8号車(元3号車)に搭載されています。番号札が運用開始まで交換されない限りは『(仮)八トタ81編成』になるものとみられます。さらに車椅子スペース兼ベビーカースペースは先頭車への設置改造はされず、E233系0番台(全編成)では1号車クハE233形0番台と10号車のクハE232形0番台の両先頭車のみに設置されているのに対し、209系1000番台では2号車(元9号車)のモハ209形1000番台、9号車(元2号車)のモハ208形1000番台の両先頭から2両目の中間電動車にのみ設置されています。制御装置の更新工事は実施されずに機器更新施工前の三菱電機製GTO素子VVVFインバータ制御が維持されているほか、種別行先案内表示器は3色LED式のままで、『中央線』または『中央・青梅線』、『種別 行 先』または『行 先』(一部区間に限る)の交互表示となるようです。列車種別が消える中央線・青梅線の下り一部区間を除き、種別は赤色で赤色の枠に『快速』『通勤快速』『中央特快』『青梅特快』『通勤特快』の表示をするものと思われます。車内LED式旅客案内表示器は存置されており、撤退前の運用線区であった東京地下鉄千代田線内や常磐緩行線内では駅ナンバリング対応の表示もなされていましたが、中央線では駅ナンバリング対応の表示にはなりませんでした。なおE233系0番台では早朝深夜に東京発着の各駅停車での運用や高尾(JC-24)以西に乗り入れる大月までの運用もある(ただし固定編成のため富士急行には乗り入れない)ため、もし仮にそれが209系1000番台で運用となると、前者は種別を省略して行先のみの表示となるでしょうか。中央線は各駅停車、快速、通勤快速、中央特快、青梅特快、通勤特快と6種別もあるので、運用時の種別行先案内表示に注目して乗るのもいいかもしれません。制御装置も中央線・青梅線内ではとても珍しいGTO素子ですので、録音の大チャンスです。

【209系1000番台 編成表】
←東京   青梅(JC-62)・高尾・大月→
(仮)八トタ81編成
クハ209-1001+モハ209-1001+モハ208-1001+サハ209-1001+モハ209-1002+モハ208-1002+サハ209-1002+モハ209-1003+モハ208-1003+クハ208-1001
(仮)八トタ82編成
クハ209-1002+モハ209-1004+モハ208-1004+サハ209-1003+モハ209-1005+モハ208-1005+サハ209-1004+モハ209-1006+モハ208-1006+クハ208-1002