2018年11月14日付けの新潟県の地元新聞、新潟日報が東日本旅客鉄道白新線・羽越本線で運転されている485系『きらきらうえつ』編成(新ニイ:新潟寄りからクハ485-701+モハ485-702+モハ484-702+クハ484-702)による臨時快速列車『きらきらうえつ』の運転を2019年9月末で終了し、その使用車両を廃車すると報じています。
▲写真は高架化前の新潟8番線に停車中の485系『きらきらうえつ』編成(2013年撮影)。新潟から白新線および羽越本線を経由して酒田まで(運転時期により象潟・羽後本荘・秋田まで延長)運転される『きらきらうえつ』。
これは新潟支社がHB-E300系を4両1編成投入し、新潟~酒田間を『海里(KAIRI)』として運転することが発表されたことにより、臨時快速『きらきらうえつ』とその使用車両を置き換えるだろうと思われるためです。現在の臨時快速列車の『きらきらうえつ』に使用されているのは新潟車両センター所属の485系ジョイフルトレイン『きらきらうえつ』編成で、700番台の4両編成で構成されています。現在残存する485系はすべてジョイフルトレインの26両で、写真の新潟車両センター所属『きらきらうえつ』編成のほかに、盛岡車両センター所属『ジパング』編成(4両編成:先頭車は元『やまなみ』編成より、中間車は当時の青森車両センター[現在は盛岡車両センター青森派出所]の3000番台の中間車[モハ485-3014+モハ484-3014]より改造)、高崎車両センター所属の『宴』(高タカTG01編成)、『華』(高タカTG02編成)、『リゾートやまどり』(高タカYD01編成)(いずれも6両編成:『リゾートやまどり』は先頭車と中間車2両は元『せせらぎ』編成、中間車2両は元『やまなみ』編成からそれぞれ改造)のみとなっています。いずれも車両の老朽化が進み、ジョイフルトレインでは長野総合車両センターに配置されていた485系『彩』(長ナノN201編成)、新潟車両センターに配置されていた485系『NO.DO.KA』(3両編成)、幕張車両センターに配置されていた『ニューなのはな』(千マリG1編成)、勝田車両センターに配置されていた『リゾートエクスプレスゆう』(水カツK30編成)が廃車となっており、ジョイフルトレイン自体も数が減っています。『きらきらうえつ』編成は新潟車両センターに所属する唯一の485系(かつて多数在籍していた)であり、これが廃車となると新潟車両センターから485系が完全に消滅し、ジョイフルトレイン自体も22両に減ることになります。新潟方面に向かわれる際には115系だけでなく『きらきらうえつ』の記録も必要になると思います。