▲2017年度に当時の3000形3665F(日本車両製造7次車)を10両固定編成化して現在の3081Fに改番するため川崎重工業兵庫工場で製造されたサハ3381(3号車)とデハ3431(2号車:弱冷房車)。元3665Fと中間車2両とで製造先が異なるほか、製造時期で約11年の差があるため、中間増備車のフルカラーLED式の種別行先案内表示器の輝度が元3665Fの8両とは異なっている。
▲現在の3000形3081F。8両固定編成から改造されているため車両番号が3080番代となり、写真のクハ3081は元クハ3665からの改番である。
▲元3665Fが10両固定編成化されたことで、現在は唯一の8両固定編成で種別行先案内表示器がフルカラーLED式となっている3664F(日本車両製造7次車)。すでに車内LCD式旅客案内表示器の2画面化と制御装置の全密閉モーター化が完了しているため、この編成は10両固定編成化工事の最有力候補と思われる。10両固定編成化工事とともにインペリアルブルー帯に変更となるか。
▲3000形8両固定編成で最初に車内LCD式旅客案内表示器の2画面化工事が施工され、10月に制御装置のソフト音の全密閉モーター化が施工された3663F(日本車両製造6次車)。この編成も10両固定編成化工事の対象になるものと思われる。その場合はインペリアルブルー帯に変更したうえで種別行先案内表示器を3色LED式からフルカラーLED式に変更する必要がありそうだ。
今回輸送された3000形中間増備車は小田原(OH47)寄りから2両目・3両目(2号車・3号車)に連結される車両で、2号車がパンタグラフ付きの弱冷房車『3432』と『3433』、3号車がパンタグラフなしの『3382』と『3383』となっています。すなわちこれらの車両は(仮)3082Fのデハ3432とサハ3382、(仮)3083Fのデハ3433とサハ3383とみられます。なお2017年度に製造された3081F(元3665F)のサハ3381とデハ3431では優先席ステッカーが旧式タイプで出場しましたが、今回製造された中間増備車4両の優先席ステッカーは落成時のデハ3431とサハ3381と異なり、現行の新タイプのものとなっています。車内はサハ3381とデハ3431と同一仕様(車内LCD式旅客案内表示器は新製当初から2画面、車内照明のLED化、手すりの表面は微細な凹凸の質感のもの)と思われます。
ここからは予想ですが、3000形3664Fはデハ3914とクハ3964の間に中間増備車のサハ3382とデハ3432を組み込み(仮)3082Fに、3663Fはデハ3913とクハ3963の間に中間増備車のサハ3383とデハ3433を組み込み(仮)3083Fにそれぞれ改番されるものと思われます。こうなると一部の車両番号が2代目で再び復活するものもあれば(サハ3282~クハ3482)、6両固定編成でも登場しなかった(当時は3282Fまで製造されていたため)、『83』の番号が新たに登場します。
以下は予想ですので、参考程度に願います。
【小田急電鉄3000形 10両固定編成化の動き】 ※一番左側が新宿(OH01)寄り
《3664F[日本車両製造7次車]》
クハ3664+デハ3614+デハ3714+サハ3764+サハ3864+デハ3814+デハ3914+クハ3964
《3663F[日本車両製造6次車]》
クハ3663+デハ3613+デハ3713+サハ3763+サハ3863+デハ3813+デハ3913+クハ3963
《3082F[日本車両製造7次車+中間増備車2両]》 ※種車は3664F
クハ3082+デハ3032+デハ3132+サハ3182+サハ3282+デハ3232+デハ3332+サハ3382(注1)+デハ3432(注1)+クハ3482
《3083F[日本車両製造6次車+中間増備車2両]》 ※種車は3663F
クハ3083+デハ3033+デハ3133+サハ3183+サハ3283+デハ3233+デハ3333+サハ3383(注1)+デハ3433(注1)+クハ3483
(注1)・・・川崎重工業兵庫工場で新製された中間増備車で、9次車をベースに製造されたが、車内照明や手すりの質感などが変更されており、ここでは10次車の扱いとしている。