2018年11月6日から7日にかけて、東日本旅客鉄道松本車両センター所属のE257系0番台長モトM-103編成(クハE257-103以下9両)が疎開先である尾久車両センター(東オク)から秋田総合車両センターまでEF81形140号機の牽引によって配給輸送され、入場しました。
▲E257系0番台でついに特急『踊り子』への転用改造に向けた動きが本格始動へ。写真は第1弾となる長モトM-103編成で、配給輸送当日まで尾久車両センターに疎開留置されていた。
今回の秋田総合車両センターへの入場は主に東海道線の特急『踊り子』向けとして転用改造工事を実施するためと思われます。そのため本格的な『踊り子』転用改造工事に向けた動きは元長モトM-103編成が最初(1編成/16編成)となります。入場前は貫通扉側のクハE257-103が高崎線内基準で上野(JU-02)寄りの3号車、非貫通側のクハE256-3が同じく宇都宮・高崎寄りで11号車となっていることや、8号車は普通席とグリーン席が半分ずつの付随車(サロハE257形)であるため、転用改造後の塗装や号車番号、半室構造の付随車(サロハE257形0番台)、185系0番台A編成で10両中の2両(4号車・5号車)、200番台OM編成で7両中の1両(4号車)に連結されるグリーン車の割り当てなどが注目されます。なお転用改造出場後は185系0番台・200番台と同じく、大宮総合車両センター(宮オオ)に転属し配置されるものと思われます。
【配給輸送時の組成】
EF81形140号機+(長モトM-103編成)クハE256-3+モハE256-103+モハE257-103+サロハE257-3+サハE257-3+モハE257-1003+モハE256-3+モハE257-3+クハE257-103
ここから先は個人的な予想になるので、あくまで参考程度にお願いいたします。
▲(イメージ)東海道線で主に修学旅行向けの団体専用列車に充当されているE257系0番台。このときの編成の向き(写真手前の先頭車)に注目してほしい。非貫通形先頭車(転用前の11号車)が熱海寄りであり、貫通形先頭車(転用前の3号車)が東京(JT-01)寄りとなっている。
もし9両編成のままで転用となる場合、転用改造後の号車番号は非貫通形先頭車が1号車となり、普通席とグリーン席が半々で旅客用扉が中央付近に配置された付随車が4号車、貫通形先頭車が9号車となるように変更されるものと予想します。これはE257系0番台が初めて東海道線内始発の団体専用列車に充当されたとき、写真2枚目にある長モトM-105編成の編成の向きに注目していたためです。このときから貫通形先頭車のクハE257-105が東海道線内基準で東京寄り、クハE256-5が同じく熱海寄りとなっていたことと、非貫通形先頭車から数えて4両目(8号車)が普通席とグリーン席が半分半分の付随車にあたり、号車番号を仮に1から振り直すとその付随車が4号車になりうるのが最大の根拠です。側面部の塗装は国府津車両センター(横コツ)所属のE231系1000番台やE233系3000番台と同じく、185系0番台・200番台の塗装でかつて存在した湘南色か、185系の現在の塗装と同じ緑色の斜めストライプ塗装になるかと思われます。制御装置は日立製作所製のIGBT素子なので、更新工事が施工されるかどうかは微妙なところですね。さらなる細かな予想はここで止めておきますが、いずれにしても転用改造出場後の姿と編成番号などは気になりますね。