2025年11月11日未明、相模鉄道の新型車両13000系8両固定編成の13101Fが総合車両製作所横浜事業所を出場、京浜急行電鉄逗子線神武寺(KK-52)に留置後、12日に相模貨物ターミナル経由でかしわ台車両センターまでの甲種輸送が実施されました。途中の相模貨物ターミナルから東日本旅客鉄道相模線の最終列車を待ったうえで甲種輸送される見込みです。
▲先頭車は12000系よりややスタイリッシュで、側面部は10000系と似たような雰囲気だが、12000系と同じ車外スピーカーがあり、個別ドアスイッチ(半自動ドアスイッチ)を備えているものと思われる。他路線に直通しないため新横浜線には通常入線せず、本線といずみ野線に限定される自社線専用となり、10000系8両固定編成と共通運用になりそうだ。
新型車両の13000系は基本ベースとなる12000系に、座席定員を1編成12名増やすことから、11000系や12000系よりも10000系に近い側面形状となり、乗務員室付近の旅客用扉の位置が10000系と同じ配置になり、先頭車の乗務員室寄りの座席は7人掛けとなりました。12000系と同様の制御装置(三菱電機製IGBT素子)、ユニバーサルデザインシート、12000系や20000系列で採用した形状の吊革、フリースペースの全車両設置、『ナノイーX』搭載の空気清浄機、袖仕切り板大型化(12000系や20000系列と同様)、車内の鏡、車内防犯カメラ設置、17インチワイドの車内LCD式旅客案内表示器(12000系と同様)、調光機能付きLED照明採用、海老名(SO-18)以外の各駅にホームドアが設置済みであることからTASCの採用が予定されています。編成構成は側面部の車番および8号車の女性専用車ステッカーから、4M4T構成で横浜(SO-01)寄りからクハ13101+モハ13401+モハ13501+サハ13601+サハ13701+モハ13801+モハ13901+クハ13001と思われます。付番方法は12000系と同じですが、13000系は8両固定編成のため、12000系でいうと2号車・3号車に当たる部分の『13201』・『13301』が欠番となっているようです。将来的に10両固定編成が製造されるのかは分かりませんが、それを見越した付番の可能性があります。
13000系は2026年春から営業運転を開始する予定で、他路線に直通しないことから、本線といずみ野線のみで運用され、新横浜線は試運転および代走時の入線に限られそうです。