2025年11月17日、小田急電鉄がリニューアル対象から外れたロマンスカー“EXE”30000形の置き換えとして、2029年3月に就役する予定の新型ロマンスカーの概要を発表しました。車両開発コンセプトは『きらめき走れ、ロマンスカー』、形式は『80000形電車』で、ボギー台車の7両固定編成となります(ロマンスカー“GSE”70000形と同じ)。.JPG)
▲展望席を備えるロマンスカーは“GSE”70000形(70051F・70052F)である。2029年3月から就役予定の80000形は展望席を備えるロマンスカーで、前面部・側面部のデザインが“GSE”と類似しており、まさに“GSE”の水色版ともいえる。就役すると今後“GSE”70000形と共通運用になる可能性がある。
▲置き換えられる予定のロマンスカー“EXE”30000形。30055F+30255F・30057F+30257Fだけは“EXEα”へのリニューアルが見送られたことで、80000形に代替されることとなった。なお30055F+30255Fは側面部愛称行先案内表示器が“EXEα”と同じタイプに更新されたことにより、前面部の愛称表示器が使用停止となっている。
小田急電鉄では2027年4月に開業100周年を迎えます。2029年3月(ダイヤ改正のタイミングか)に導入される新型ロマンスカーの80000形は2021年3月に定期営業運転を終えて2023年12月に引退したロマンスカー“VSE”50000形の後継として、先頭車に展望席を備え、車体部塗装には水色を用いて、展望席と2階部分に設けられる運転席部分には雫のような大型の曲面ガラスを採用して、一体的に包むような構成とします。車両間の連結部分にロマンスカーに採用されているバーミリオンオレンジを配して伝統を継承します。車体側面窓の下部には水面の波紋をイメージした『ゆらぎ』を設けて、瑞々しさ・柔らかさを表現します。
車両は“GSE”70000形と同じ7両固定編成とし、連接台車ではなく通常のボギー台車の採用となり、小田急箱根鉄道(平坦区間)への乗り入れが可能な仕様、メンテナンス省力化可能な機器の搭載などが予定されており、前回の“GSE”70000形と同じ日本車両製造豊川製作所が担当となります。車両自体が“GSE”70000形に類似していることから、今後“GSE”70000形と形式愛称未定ですが、80000形との共通運用が期待できそうです。