2025年11月18日

【展示はデハ50001だけ】小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形、2026年3月下旬からロマンスカーミュージアムで展示開始へ

2025年11月17日、小田急電鉄が2023年12月10日に特別団体専用列車を含めたすべての運用を終了し引退したロマンスカー“VSE”50000形について、50001Fの上り方先頭車のデハ50001を2026年3月下旬からロマンスカーミュージアムで展示を行うことを発表しました。同車両の展示搬入と整備の工事のため、2026年2月下旬から3月下旬までロマンスカーミュージアムは休館となりますのでご来館される際は十分ご注意ください。
▲ロマンスカーミュージアムでの展示が決定したロマンスカー“VSE”50000形50001F。上り先頭車のデハ50001が展示車両に選ばれた。ロマンスカーミュージアム開館当初から保存展示されている“LSE”7000形と“HiSE”10000形と同様に連接台車が必要となるため、デハ50001とその連接台車を残して、それ以外は廃車解体処分となる見込みである。

2022年3月に定期営業運転を終了し、2023年12月に特別団体専用列車を含むすべての運用が終了したあと、50001F50002Fともに喜多見検車区に横並びで留置されており、今後廃車解体処分やデハ50001のみの保存展示など動向が注目されます。同形式を使用した日時限定の体験イベントも予定していますので、要チェックです。展示場所はどちらも2012年3月に初代5000形(4両固定編成)とともに引退となった“HiSE”10000形と“RSE”20000形のあいだにあるスペースとなります。展望席付近の非常用扉から乗務員室付近の連結部分付近までの見学コースを設ける予定で、展望席はもちろんこと、窓側に5度傾いている一般座席をじっくり見ることができます。

ロマンスカーミュージアムへの車両搬入に伴う動きが絡むと、座間(OH31)付近でのトラブルが思い起こされます。完全な引退から約2年が経っていますので、同形式の保存展示や廃車解体処分をどうするのか、など含めてトラブル防止に全力を挙げるべきだと思います。約2年ぶりに喜多見検車区以外で屋外に姿を見せるロマンスカー“VSE”50000形が無事に展示を開始するまで、動向を静かに見守ることも重要です。