2024年9月1日深夜(2日未明)にラストランの特別貸切列車をもってすべての営業運転を終了した舞浜ディズニーリゾートライン開業当初(2001年)の車両である“Type X”10形41号編成(グリーン)が同年10月19日未明に廃車除籍処分となり、車両基地から陸送されました。開業から約23年、この動きをもって“Type C”100形への置き換えが完全に完了しました。
▲2024年9月1日深夜のラストランをもって約23年間の活躍にピリオドを打ち廃車除籍処分となった“Type X”10形41号編成の陸送作業が実施された。この陸送作業をもってリゾートラインの車両代替に伴う動きは落ち着くことになる。
▲2001年から2024年まで活躍した“Type X”10形。上から11号編成(ブルー)・21号編成(イエロー)・31号編成(パープル)・41号編成(グリーン)・51号編成(ピーチ)。2020年7月からの“Type X”10形から“Type C”100形への車両代替は約5年をかけて全5編成で完了した。
“Type X”10形は2001年7月に開業した舞浜ディズニーリゾートラインの初代車両として活躍していました。現役時代には様々な期間限定ライナーに起用されたほか、2011年3月11日の東日本大震災、2020年の新型コロナウィルス拡大の影響による長期間休園による減便を経験しました。2019年12月から“Type C”100形の新製投入が発表され、同形式登場から約5年間をかけて111号編成(イエロー)・121号編成(ピーチ)・131号編成(ブルー)・141号編成(パープル)、151号編成(グリーン)を投入し、開業当初から使用された“Type X”10形を順次置き換えてきました。今回廃車除籍処分となった“Type X”10形41号編成は同形式で最後まで運用されていた編成で、車両不具合の影響から貸切運用に使用される機会は少なく、ラストランまでに間に合いましたが、不具合が長引いていたらラストランをすることなく引退になっていた可能性があっただけに、無事にラストランを迎えられたことに安堵したでしょう。また9月1日まで“Type X”10形11号編成(ブルー)の先頭車(展望席部分)をカットモデルにして展示していましたが、ラストラン後に撤去されたものと思われます。リゾートラインの車両動向は落ち着きましたが、今後も期間限定ライナーが走れば注目していきたいと思います。