2024年10月23日

【連結器撤去か…?】小田急電鉄1000形1066F(4両固定編成)、小田急箱根鉄道区間でのワンマン運転対応工事か

2024年10月22日から、小田急箱根鉄道(旧箱根登山鉄道)専任編成である小田急電鉄1000形1066F(4両固定編成)が大野総合車両所に入場しています。この編成は21日の平日114運用充当後に入庫していた海老名検車区から同日深夜に自走回送されており、今後の動向が注目されています。
▲小田急箱根鉄道専任編成の1000形1066Fが10月21日の平日114運用充当後のタイミングで大野総合車両所に入場した。この形式の4両固定編成は2000形・3000形の8両固定編成の代走で“ブツ8”を組む関係でリニューアル更新工事施工後も小田急箱根鉄道専任編成を含めてクハ1050側にも電気連結器が設置されていた。なおクハ1066では一時的に撤去された。

1000形1066Fは同形式で最初のリニューアル更新工事施工編成ですが、2022年10月からは小田急箱根鉄道専任編成として運用されており(基本的には111運用~114運用に充当)、クハ1066・クハ1166の運転台に『編成禁止』と書かれたテプラがあり他編成と連結することはありません。なおクハ1066の電気連結器が一時的に撤去された状態で、運転台部分の工事を行っていることから、小田急箱根鉄道の小田原(OH47)~箱根湯本(OH51)間でのワンマン運転に向けた準備によるワンマン運転対応改造工事のためと思われます。これは小田急電鉄が2023年4月下旬に発表した2023年度から2026年度までの中期経営計画において、小田急箱根鉄道区間のワンマン運転の試験運用の計画を盛り込んでおり、それに向けた準備を進めているのではないかと思われます。小田原~箱根湯本間はたった4区間のみですが、6両固定編成(1000形、2代目3000形、初代5000形、8000形、9000形)が乗り入れていた時代から車掌が乗務していました。1000形(2022年から同形式の4両リニューアル車のみ)に完全統一されて以降も車掌が乗務しています。

小田急箱根鉄道専任の1000形は1063F1064F1065F1066Fの4編成ありますので、当面は長期間入場になると思われる1066Fを除く3編成で運用を回すか(111運用と114運用は兼任できる)、1057F1067F1069Fのどれかが代走で賄う必要がありそうです。ただ8両固定編成の代走用として“ブツ8”を組む2編成分が必要になる関係もあり、大野総合車両所に検査入場していた1063Fが出場し車内防犯カメラを取り付けて運用に復帰しましたので、3編成で回す可能性が高そうです。長期入場する可能性がある1066Fには車体側面部に安全確認カメラが付くことがあったりして…。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2023年10月23日現在 合計98両 下線部は小田急箱根鉄道専任(編成禁止ラベルあり)
*  4両固定編成…7編成(28両)
内訳…1057F1063F1064F1065F1066F1067F1069F
*10両固定編成…7編成(70両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元8両固定編成の付随車も活用)。

※注意…『小田急箱根鉄道』は『箱根登山鉄道』から社名変更されています。このため今後は『小田急箱根鉄道』の名称を使用する場合があります。