2024年10月26日

【年末年始の列車もある】東日本旅客鉄道が冬(2024年12月~2025年2月)の臨時列車の概要を発表

2024年10月18日、東日本旅客鉄道が2024年冬の臨時列車の運転概要を発表しました。このなかで注目すべき臨時列車を抜粋して紹介します。新幹線特急券・在来線の指定席特急券は運転日の1ヶ月前の10時から発売されますので、事前に計画を立ててみどりの窓口設置駅や指定席券売機設置駅での乗車券・特急券の確保をお勧めします
▲新幹線ではE5系『はやぶさ』・E6系『こまち』の増発や上越新幹線『たにがわ』のガーラ湯沢延長運転、北陸デスティネーションキャンペーンで『かがやき』や『あさま』など増発される予定となっている。もちろんそれ以外の新幹線も増発列車があるのでホームページで確認しよう。また上越新幹線『とき』では12両全車指定席となる列車があるので注意だ。
▲臨時特急列車に使用予定のE257系5000番台・5500番台。同系列5000番台は特急『新宿さざなみ』(2025年1月26日のみ)や『あずさ』が中心となり、年末年始はE653系1000番台とともに大忙しとなりそうだ。なお同系列5500番台では特急『草津・四万』のほか、特急『富士回遊』、『鎌倉紅葉』などに充当されるものとみられる。
▲臨時特急列車に使用予定のE257系500番台。同系列500番台では『新宿さざなみ』『新宿わかしお』など房総地区の特急列車に充当予定だ。また臨時列車では特急『しおさい』にも充当される。千葉県方面の特急列車にはこの系列は欠かせないはずだ。
▲今冬は臨時特急『アルプス』の運転がないため、返却を兼ねて充当されていた『あずさ』(84号)にはE353系が充当となった。その代わり『湘南国際マラソン』にE257系2000番台か5000番台で充当予定で、今冬では復路も運転される。また2500番台は単独で特急『草津・四万』に5500番台の代走(補填)で使用される可能性がある。

首都圏エリア(在来線)の秋の臨時列車は在来線については主にE257系5000番台・5500番台(波動輸送向け・都オオ)、E653系1000番台波動輸送用の都カツK70編成都カツK71編成を使用する列車または各々の定期特急列車に使用されている系列での充当が多いです。このなかで私が気になった臨時列車を抜粋します。

E653系1000番台都カツK70編成都カツK71編成を使用する臨時特急列車は特急『鎌倉』(武蔵野線吉川美南(JM-19)発着)・『常磐鎌倉号』(常磐線日立発着)のほか、内房線君津発着の特急『水戸偕楽園君津号』、中央線高尾(JC-24)発着の特急『水戸偕楽園高尾号』、特急『冬の茨城!海の幸満喫号』、特急『草津・四万61号』(草1141←上0905)と『草津・四万62号』(草1205→上1434)、年末年始のみの特急『水上』(往路は水1452←上1221・復路は水1032→上1303)、年末の特急『ときわ45号』(勝1633←上1507)、年始の特急『ときわ44号』(勝1527→上1657)、新年の特急『開運成田山初詣栃木号』(宇都宮線宇都宮発着)・『開運成田山初詣群馬号』(両毛線前橋発着)となります。これらの列車の1号車はグリーン車指定席となります。

E257系を使用する臨時特急列車は9両固定編成が中央本線特急『あずさ』のほか、東海道線の臨時特急『湘南国際マラソン』(往路は1号・3号、復路は2号・4号)などに使用され、元日の2025年1月1日は特急『犬吠初日の出』(1号は高尾始発銚子行き・3号は大宮(JU-07)始発銚子行き)にも充当される予定です。5000番台の充当の予想ですが、大宮始発は5000番台のほか2000番台の可能性があり得ます。なおE257系2000番台は今夏・今秋の臨時列車として特急『アルプス』に充当されたあとの松本車両センター一旦入庫のあとの返却を兼ねて特急『あずさ84号』に充当されていましたが、今冬は特急『アルプス』の設定がなく『あずさ84号』はE353系での運転となっています。一方の5両固定編成は千葉県方面の特急列車が500番台または5500番台での運転、特急『草津・四万』は5500番台または代走で2500番台での運転、それ以外の臨時特急列車は5500番台の充当となります。5編成(25両)しかいない5500番台と予備のある2500番台の4編成(20両)をうまく活用する必要がありそうです。

E657系を使用する臨時特急列車はマラソンに関連する特急『ときわ』のみと寂しいですね。常磐線内完結の臨時特急はフレッシュひたち復刻塗装編成も使用されますが、今冬では平塚発着の臨時特急列車がありません。

臨時特急列車では全車指定席でも特急券の確認(車内改札)を実施する場合がありますので、それまでは乗車券・特急券を紛失しないようご注意ください(臨時特急列車に使用されるE257系5000番台・5500番台・E653系1000番台など座席上部に座席発売状況ランプが設置されていない車両がある。E257系2000番台・2500番台、E353系、E657系には設置されているが臨時特急列車で使用されないことがある)。

ところで、首都圏の一部路線では大晦日から元日にかけて初詣客の輸送のために終夜運転を実施している路線がありますが、2024年大晦日から2025年元日も行われます。山手線では25時から翌朝5時までに約15分間隔(1時間4本ずつ)、京浜東北・根岸線では25時から翌朝4時までに桜木町(JK-11)~大宮(JK-47)間で約15分間隔~約50分間隔(1時間最大4本、区間により運転本数が異なる)、中央・総武線では全線で終夜運転を行いますが、24時30分から翌朝5時までに特に中野(JB-07)~西船橋(JB-30)間を中心に約10分間隔~約50分間隔(1時間最大6本、区間により運転本数が異なる)、中央線(快速)では24時30分から翌朝4時30分までに三鷹(JC-12,JB-01)~高尾間で約30分間隔~約110分間隔(1時間最大2本、区間により運転本数が異なる)、横須賀線では25時から翌朝5時までに逗子(JO-06)~横浜(JO-13)間で約80分間隔(1時間1本以下、湘南新宿ラインの車両の場合がある)、青梅線では立川(JC-19)~御嶽(JC-69)間で立川~青梅(JC-62)間各駅停車、青梅~御嶽間途中無停車の上下2本ずつ、総武本線・成田線でも東千葉(JO-29)のみ通過の列車上下2本ずつの終夜運転を実施します。