2024年10月20日、私は東海旅客鉄道の連結子会社である東海ツアーズから申し込んだ、『JR東海 浜松工場へGO!』ツアーに参加してまいりました。2024年は東海道新幹線開業60周年記念ということと、923形ドクターイエロー(東海所属編成)の引退が重なったため、早めに申し込みを行いました。昨年と同時刻のダイヤのため、小田急電鉄小田原線初電車と相模鉄道本線・新横浜線経由で新横浜(SO-52,SH-01)にやって来ました。
新横浜から7時12分発の団体専用列車(9537A列車・臨時ひかり537号扱い)に乗車します。今回も普通車席で取り、車両は15号車が指定されました。
N700系2000番台幹トウX65編成。701A列車。同編成の号車番号ステッカー下部に何やら貼ってありますね。
同編成の号車番号表示の下にあったステッカーは東海道新幹線が通過する各市町村の紋章を掲出していました。この幹トウX65編成は静岡県焼津市になります。
N700系4000番台幹ハカF21編成。5A列車。西日本旅客鉄道所属の『N700A』にあたる4000番台。
N700S系0番台幹オサJ14編成。201A列車。
N700系5000番台幹ハカK14編成。これは残念ながら回送でした。またまた西日本旅客鉄道の編成になります。
N700S系0番台幹トウJ43編成。7A列車。N700S系では幹トウJ41編成から車体側面部の『指定席』『自由席』表示を行うフルカラーLED式の案内装置の省略、11号車の車椅子対応座席のコンセントの位置変更、多目的室の窓位置の変更、廃車車両のアルミ部材のリサイクルの範囲拡大、7号車の業務用室の側引戸の廃止がなされています。
N700S系0番台幹トウJ35編成。9537A列車。今回の浜松工場直通新幹線はN700S系0番台の車椅子対応座席増設編成。これに乗り込んで浜松工場を目指します。なお同車両は復路の運転まではトイレ利用を含む休憩用車両となります。
新横浜から約1時間、途中無停車で浜松に到着。これまでは同駅に待避のための運転停車のみを行っていましたが、今回は浜松から参加するツアー参加者のための客扱いを行いました。バス運転手の不足による措置と思われます。逆に在来線の団体専用列車(373系の使用)で移動する方のツアー参加者は豊橋(CA-42)で乗り継ぎをして新大阪・京都・名古屋方面からの団体専用列車の新幹線に豊橋から乗車させるようです。
私の乗った便は1本待避したあと、引き上げ線まで進みました。昨年に引き続き、座席の転換は到着後に復路の乗車に備えてのみとなっています。会場では8番構内留置線に923形0番台幹トウT4編成がいますが、いつもよりは停車位置が異なります。今回はこの車両の2本目のゲスト(923形3000番台幹ハカT5編成)がいるためです。
浜松工場直通新幹線を降りて最初に目に入ったのがN700系1000番台幹トウG39編成。この編成は『下から新幹線を眺めよう』の当該車両に使用されました。16号車側は連結器カバーが外れています。検査完了間近とあってかフル編成になっているのかと思いきや、13号車~16号車がそれ以外と切り離れた状態で、台車をさらに見学しやすいように一部カバーが取り外されていたほか、15号車と16号車の全周幌が外されていました。
トラバーサの実演で乗せられていたのはN700系1000番台幹トウG51編成の1号車。しかも愛知県豊川市の紋章が入ったステッカーを掲出中です。昨年は廃車除籍処分となったN700系2000番台幹トウX30編成の中間車でしたが、今年はまさかのN700系1000番台の先頭車。
先頭車同士の連結はなんと10月1日に浜松工場に廃車解体処分のため回送されていたN700系2000番台幹トウX35編成の783-2035と784-2035を使用。前回は2000番台幹オサX30編成の先頭車でしたが、鼻先同士を連結するパターンではなかったため、久しぶりにこの姿が見られました。
連結器を出している車両はN700系1000番台幹トウG9編成です。外観での撮影はできませんでしたが、N700S系0番台幹オサJ48編成が浜松工場に納車されており、偶数編成とあってか大阪交番検査車両所に配属になるものと思われます。
今年の主役は何といってもこれ。2025年1月の引退が発表された『ドクターイエロー』こと923形幹トウT4編成。今年は早い時間帯に同編成を見学できるので、それまでは撮影に時間を費やしました。
私のドクターイエロー見学はこの編成でしたので、撮影はできませんでしたが、内装をしっかりと目に焼き付けました。登場から約25年の幕を下ろすことになりますが、あと数年間は西日本旅客鉄道保有の編成が頑張ってくれます。
今年のゲスト展示として、写真1枚目右側の2027年の引退が発表された『ドクターイエロー』こと923形幹ハカT5編成。なので8番構内留置線にはこれら2編成を縦列停車させています。昨年は先頭車のみを繋げたN700系2000番台がいましたが、今年は923形幹トウT4編成と幹ハカT5編成なので普段よりもツアー参加者が多かった印象でした。
923形幹ハカT5編成の車番はすべて3000番台になります。博多総合車両所でのメンテナンスなどの都合から幹トウT4編成とは若干異なる仕様があるようです。なおこの編成の車内見学に当たっていたら、幹トウT4編成とは逆方向に見学できたようです。
また物販と休憩のスペース(食堂)付近にはジェイアール東海バス名古屋支店の三菱ふそう製エアロエースの744-19951が展示されました(オリンピック仕様の名古屋ナンバーですね)。ドクターイエローの2編成の続番かのように『T6』と書かれています。期間限定でドクターイエローと同じ黄色に塗装されており、13日の新東名スーパーライナー新宿4号(名古屋駅発バスタ新宿行き)から運用入りしています。同車両の運転ダイヤは公表されていますので、狙うことができます。乗車する際には高速バスネットでの予約がおすすめです。
車内は2列+2列のシートで車両後方にはトイレが備えられています。
この会場には約2時間半ほど滞在した後、乗車したN700S系0番台幹トウJ35編成に乗り込み、浜松工場を離れました。今回このようなツアーを企画してくださった東海旅客鉄道および東海ツアーズに感謝申し上げます。