2024年10月22日

【第2の人生を歩む】西武鉄道2000系2451F・2453F(ともに2両固定編成)が近江鉄道に譲渡へ

2024年10月19日より、西武鉄道新宿線系統などで活躍した2000系2451F2453F(ともに2両固定編成)が小手指車両基地から甲種輸送が行われました。この2両固定編成2本はともにグループ系列の近江鉄道に譲渡される見通しです。
▲近江鉄道への譲渡となった2000系2451F2453F。短編成で活躍できる路線は中小私鉄などに限られてしまうが、西武鉄道グループのなかに近江鉄道があり、近江鉄道は元西武鉄道で活躍した電車も在籍している。新2000系の譲渡は珍しい。
▲西武鉄道では中古のVVVFインバータ制御車両の『サステナ車両』として8000系(元小田急電鉄8000形8261F)を譲受したばかりだ。来年度から東急電鉄9000系列の譲受が予定されている。直接的ではないが『サステナ車両』が短い編成の2000系や4000系の置き換えが期待されている。譲渡する側にも譲渡される側にもなる関東の大手私鉄は比較的珍しいかも。

西武鉄道池袋線内の牽引は新101系263F、連絡線が接続する東日本旅客鉄道武蔵野線新秋津(JM-31)からは日本貨物鉄道新鶴見機関区所属のEF65形2070号機が担当しました。2000系は40000系の新製投入や一部編成の短縮化などで廃車や検査期限に近い編成などの置き換えが進んでいますが、短編成の置き換えが課題となっていました。今回は同じグループ系列で多くの元西武鉄道の電車が在籍する近江鉄道に譲渡となりました。短編成で単独編成で運用となると首都圏エリアでは制約などがあるほか、ワンマン運転を実施している中小私鉄路線に限られてしまいます。このことから同じグループ系列の近江鉄道に譲渡することで老朽化が進む車両を置き換えるものと思われます。2000系2両固定編成の組成は制御電動車1両・制御車1両ということで、制御車の制御電動車化が省略されるメリットは大きいですね。なお近江鉄道では初めての4扉車となります。