2024年8月24日

【185系使用はゼロ】東日本旅客鉄道が秋(10月~11月)の臨時列車運転の概要を発表

2024年8月22日、東日本旅客鉄道が2024年秋の臨時列車の運転概要を発表しました。このなかで注目すべき臨時列車を抜粋して紹介します。新幹線特急券・在来線の指定席特急券は運転日の1ヶ月前の10時から発売されますので、事前に計画を立ててみどりの窓口設置駅や指定席券売機設置駅での乗車券・特急券の確保をお勧めします。
▲新幹線では『北陸デスティネーションキャンペーン』が開催されることから、北陸新幹線『かがやき』を中心に増発される予定となっている。もちろんそれ以外の新幹線路線も増発列車があるので必ずホームページで確認してほしい。また上越新幹線『とき』では12両全車指定席となる列車があるので注意だ。
▲臨時特急列車に使用予定のE257系。同系列5000番台では特急『あずさ』が中心で、11月のアクアラインマラソン開催日に早朝の特急『さざなみ』・『新宿さざなみ』に充当予定。同系列5500番台では特急『草津・四万』のほか、特急『谷川岳もぐら』『谷川岳ループ』、『鎌倉紅葉』、『富士回遊』などに充当されるものとみられる。
▲臨時特急列車に使用予定のE257系500番台。同系列500番台では『新宿さざなみ』『新宿わかしお』と『佐原秋祭り』・『発酵サミット』に充当されるものと思われる。なお255系の充当はないため、アクアラインマラソン開催日にE257系5000番台が充当される早朝の『さざなみ』および『新宿さざなみ』1往復を除きグリーン車指定席はない。
▲臨時特急『アルプス』はE257系2000番台の充当と思われる。その場合は折り返し全区間回送または一旦松本車両センターに入庫し返却を兼ねて特急『あずさ』への充当の可能性がある。実際に8月9日の特急『アルプス』に充当された都オオNA-05編成が返却のため10日に特急『あずさ84号』に充当された。2500番台は特急『草津・四万』に5500番台の補填で使用される可能性がある。
▲各路線と常磐線の臨時特急はE653系1000番台のほか、マラソン大会や花火大会関連での特急『ときわ』、臨時特急『海浜コキア平塚号』にE657系が充当される。同系列が東海道線平塚(JT-11)~品川(JT-03)間を走行するのは今秋は今夏よりも多くなる。
▲これまでに臨時特急列車に使用されてきた185系と255系は今秋の充当がない。両系列ともにすでに定期営業運転を終了しているため、今後廃車などの動きが予想されている。

首都圏エリア(在来線)の秋の臨時列車は在来線については主にE257系5000番台・5500番台(都オオ)、E653系1000番台都カツK70編成都カツK71編成を使用するものが多いです。これまでに臨時特急列車に使用されてきた185系、255系は今秋の臨時特急列車の設定がありません。両系列についてはすでに定期営業運転を終了していることからいずれも廃車が予想されています。このなかで私が気になった臨時列車を抜粋します。

E653系1000番台都カツK70編成都カツK71編成を使用する臨時特急列車は平日にも運転される列車を含む『鎌倉』(平日は『平日おさんぽ号』)のほか、東海道線平塚(JT-11)発着の臨時特急『海浜コキア平塚号』を除く臨時特急『海浜コキア○○号』(今秋は高崎線高崎発着、中央線高尾(JC-24)発着、青梅線青梅(JC-62)発着、川越線川越発着、内房線君津発着の設定がある)、常磐線日立発着の『常磐高尾号』・『常磐鎌倉号』に充当される予定です。これらの列車の1号車はグリーン車指定席となります。

E257系を使用する臨時特急列車は9両固定編成が中央本線の特急『あずさ』のほか、アクアラインマラソン開催日の特急『さざなみ』および『新宿さざなみ』に使用され、新宿(JC-05)始発の大糸線直通白馬(13)行き特急『アルプス』にも充当される予定です。特急『踊り子』と一部金曜日運転の特急『湘南』および『アルプス』は2000番台、それ以外は5000番台の充当になるものと思われます。特急『アルプス』の充当編成は返却を兼ねて特急『あずさ』に充当される可能性があります。実際にはE257系2000番台都オオNA-05編成が8月9日に『アルプス』、その返却を兼ねて『あずさ』に充当されたことがありますので、今秋もこのような充当が予想されます。一方の5両固定編成が特急『新宿さざなみ』『新宿わかしお』のほか、『佐原秋祭り』『発酵サミット』など様々な臨時特急列車に充当予定です。房総地区方面の特急列車には500番台、それ以外は5500番台の充当になるものと思われます。ただし『草津・四万』は車両状況によっては2500番台での運転となる可能性があります。

E657系を使用する臨時特急列車はマラソンや花火大会関連の『ときわ』のほか、東海道線と常磐線を上野東京ラインで結ぶ『海浜コキア平塚号』に充当される見込みです。常磐線内完結の臨時特急の場合はフレッシュひたち復刻塗装編成も使用されますが、平塚発着の『海浜コキア平塚号』は通常塗装が使用されるものと思われます。東海道線品川以南では復刻塗装の編成が運用されたことはありませんので、今秋もそうなる可能性は高いです。なお『海浜コキア平塚号』のグリーン車は5号車となります。

臨時特急列車では指定席でも特急券の確認(車内改札)を実施する場合がありますので、十分に注意してください(臨時特急列車では座席上部に座席発売状況ランプが設置されていない車両があるほか、設置されていても臨時特急列車では使用されないことがあるため)。