2024年8月1日、東京地下鉄8000系8110Fが所属先の鷺沼検車区から東急電鉄田園都市線・半蔵門線・東武鉄道伊勢崎線経由で北館林荷扱所へ自走回送されました。18000系の増備が控えているとあって廃車除籍処分になるものと思われます。
▲18000系の増備が再開される直前に8000系に約1年7ヶ月ぶりの廃車が出た。今回廃車となるのはなんと8110Fで同系列では最後までB修繕工事を受けずにチョッパ制御車両のまま残っていた編成だった。現存する編成は8101F・8104F・8106F・8109F・8115F・8116F・8118Fの7編成(70両)に。
▲2024年度に増備される18000系。8編成(18112F~18119F・80両)の投入が予定されているが、これまでと異なる仕様変更はあるのだろうか。搬入先は東日本旅客鉄道横浜線経由で東急電鉄長津田検車区になるものと見込まれる。
8000系は2024年度事業計画で18000系が再び増備されるため置き換えられることとなっていますが、それを前提とした動きか、早くも8000系に廃車が出たことになります。当該編成は8110Fで、半蔵門線が当時水天宮前(Z-10)まで延伸開業するタイミングで1990年に登場した編成であり、8000系で最後に編成単位で製造されたほか(このあとに登場した8000系は最初の7編成を10両固定編成に増強するための中間付随車14両分のみ)、2015年に同系列で最後にB修繕工事を受けた編成(つまり同系列最後まで残ったチョッパ制御車両)だったことが特筆されます。8000系の廃車は前回の8102F以来で約1年7ヶ月ぶりとなります。またこれまで18000系に置き換えられずに残っていた8000系8編成にはデジタル無線の設置工事が行われたことから、8000系のデジタル無線対応車両では初の廃車となります。
【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2024年8月1日現在
《現役》 7編成( 70両)
8101F・8104F・8106F・8109F・8115F・8116F・8118F
《廃車》12編成(120両)
8102F・8103F・8105F・8107F・8108F・8110F・8111F・8112F・8113F・8114F・8117F・8119F