2024年8月3日

【嬉しい復活!】東急電鉄、引退した8500系8637Fが4両固定編成で臨時列車として復活へ

2023年1月まで東急電鉄田園都市線などで活躍していた8500系8637Fのうち、渋谷(DT-01)寄り基準でデハ8637+デハ8797+サハ8980+デハ8537の4両を動態保存車とすることを2024年8月2日に発表し、同年秋以降にかつて活躍していた田園都市線・大井町線と、長津田(DT-22)で接続するこどもの国線で臨時列車として走らせることを発表しました。
▲2023年1月の引退から約1年7ヶ月、最後まで残った8500系8637Fのうち4両が動態保存車として復活!渋谷寄りの制御電動車と中間電動車2両(元1号車・元2号車)と中央林間(DT-27)寄り中間付随車(元8号車)、中央林間寄り制御電動車(元10号車)の3M1Tで組成されている。残った4両以外の中間電動車・中間付随車6両はすでに廃車となっている。
▲従来の赤帯の8500系。赤帯で最後まで残っていたのは8631Fだった。青帯の8637Fの中央林間寄りの先頭車に復刻するということで、違和感のある組み合わせになりそうだが…。

この系列は2020系への置き換えが進み2023年1月に定期営業運転を終了し、25日に長津田車両工場に廃車回送されました。しかしそれから約1年7ヶ月が経ち、最後まで残っていた青帯車両の8637Fのうち、デハ8637デハ8797サハ8980デハ8537で編成を組成し、このうちデハ8537の前面部については同系列の本来の姿である赤帯の前面帯に復刻します。すなわち同系列が1975年に就役したときの4両固定編成の姿(デハ8537の前面部以外の帯色は異なる)となって復活するということですね。デハ8637で青帯、デハ8537で赤帯の2種類の顔が再び見られることになります。鉄道ファンや田園都市線利用者などから引退を惜しむ声が多かったほか、東急電鉄で最後の直流モーター車両であることから、職員の技術伝承に利用できることも動態保存車として復活することに繋がっているようです。東急車両テクノシステムには8606Fの両先頭車が静態保存されています。一時期は先頭車のについて廃車の動きもあるものと思われていたので、これは嬉しいことですね。

かつての田園都市線・大井町線の顔でもあった8500系に再会できることを楽しみにしたいところですが、赤帯に混ざって運用されていたこともあって非常に人気のある車両ですので、撮影の際は大きなトラブルにならないようマナーを守っていただきたいと強く思います。