2021年11月22日

【5000形5059F導入で】小田急電鉄1000形1756F(ワイドドア6両固定編成)、廃車除籍処分へ

2021年11月22日、小田急電鉄大野総合車両所で休車状態で留置中の1000形1756F(ワイドドア車6両固定編成)の空調装置やパンタグラフの撤去などが開始されました。同編成は廃車除籍処分になるものと思われます。同編成は10月25日の5101レ5326レ(平日A20運用)が最終運用で、その翌日から休車状態となっていました。
▲1000形ワイドドア車ラストナンバーの1756Fが廃車除籍処分に。残るワイドドア車は1754Fとなった。4両固定編成は1051Fが先に搬出されている。
▲1000形ワイドドア車で最後まで残った1754F。大野総合車両所出庫時の相模大野(OH28)での脱線事故も経験した編成である。

1000形ワイドドア車の廃車除籍処分は5編成となり、同形式のワイドドア車は1754Fのみとなります。サハ1856は元先頭車改造の付随車で、奇数編成では下り方1番ドア、偶数編成では上り方4番ドアがワイドドアではありません。なお4両固定編成は11月7日の特別団体専用列車をもって運用を終え(1251Fとは解放済み)、8日早朝に大野総合車両所に臨時回送されたあと廃車除籍処分となり、上り方の2両が先に搬出されました。

一方の4両固定編成の非リニューアル車両はレーティッシュカラー2編成のみとなっており、1051Fの廃車で同形式4両固定編成のオリジナルの非リニューアル車両が消滅することになります。2009年から箱根登山鉄道運用に充当される1061Fと、2012年から箱根登山鉄道運用に充当されている1058Fの動向が注目されています。1051Fはもともとクヤ31形との定期検測運転の電源供給車として使用されていましたが、8000形8065F・8066Fに変更されたことでついにお役御免となった形です。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2021年11月22日現在 合計134両/全体196両(リニューアル中を含む)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想
 紫色…箱根登山鉄道と兼用、緑色…リニューアル更新工事施工

*4両固定編成…9編成(36両、リニューアル28両、レーティッシュ8両)
内訳…1051F1057F1058F1061F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…4編成(24両、ワイドドア6両)
内訳…1251F1253F1254F
1754F

*10両固定編成…7編成(70両、リニューアル60両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。

*リニューアル更新工事中…10両
内訳…1092F

*休車中…4両
内訳…1062F

*廃車確定済…58両 ※搬出予定車両を含む、赤色…レーティッシュ
内訳
【編成単位で廃車】 合計50両
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1060F(クハ1060・デハ1010・デハ1110・クハ1160)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1901・クハ1952)
1753F(クハ1753・デハ1703・デハ1803・サハ1853・デハ1903・クハ1953)
1755F(クハ1755・デハ1705・デハ1805・サハ1855・デハ1905・クハ1955)
1756F(クハ1756・デハ1706・デハ1806・サハ1856・デハ1906・クハ1956)

【車両単体で廃車】 合計8両
元クハ1155(元1055F)・元クハ1255(元1255F)
元クハ1081・元デハ1031・元デハ1131・元デハ1331・元デハ1431・元クハ1481(元1081F)