2021年11月13日、小田急電鉄クヤ31形と8000形4両固定編成による全線での定期検測運転を開始しました。これまでの1000形1051F(4両固定編成)・1751F・1752F(6両固定編成)に代わる電源供給車として8000形8065F・8066Fの下り方先頭車スカート部分に連結対応改造工事が施され、初回は8066Fが使用されました。
▲3000形下り方先頭車をベースにした2004年から使用されているクヤ31形と2011年度にリニューアル更新工事を受けた8000形8066Fと組んで定期検測運転を開始した。なお8066Fは連結試験直前に車輪検査を受けており、単独であったことからクヤ31形と8000形の定期検測運転の初回の電源供給車に選定されたか。
今回の定期検測運転ではクヤ31形のパンタグラフが上昇しているため、試運転の時と同様に架線検測も実施されました。なお今後はクヤ31形のパンタグラフが下がっている状態(つまり架線検測を実施しない状況)での検測も来月以降は実施されるものと思われます。これまでは1000形が使用されてきた定期検測運転ですが、1000形で最後まで残ったクヤ31形連結対応車両であった1051Fが廃車除籍処分となったことにより、8000形8065F・8066Fのいずれかが電源供給車として使用されることとなり、この日は8000形8066Fが8065Fよりも先に電源供給車としてのデビューを果たしました。1000形の場合は1051Fが専任で充当されることが多かったので、8000形ではどうなるのでしょうか。今後の定期検測運転時の組み合わせにも注目してほしいところです。
【クヤ31形と8000形8066Fの組成】※左側が新宿(OH01)方
クハ8066+デハ8016+デハ8116+クハ8166+クヤ31