2021年11月10日

【4両オリジナル消滅】小田急電鉄1000形1051F(4両固定編成)が廃車除籍処分に

2021年11月10日、小田急電鉄大野総合車両所で留置中の1000形1051F(4両固定編成)の空調装置やパンタグラフの撤去などが開始されました。同編成は廃車除籍処分になるものと思われます。同編成は11月7日の特別団体専用列車(営業列車では10月22日の平日114運用)が最終運用となり、8日早朝に大野総合車両所に臨時回送されていました。
▲1000形4両固定編成のトップナンバー、1051Fがついに廃車除籍処分に。非リニューアル車両で4両固定編成のオリジナル塗装は消滅した。日本車両製造豊川製作所で製造の5000形5059Fの投入で置き換えられた形である。
▲印象的な出会いとしては2016年冬に故障したロマンスカー“EXE”30000形の代走として『えのしま』に種別無表示で充当されたことである。この時の相方は特別団体専用列車でも組まれた1251Fだった。
▲1000形ワイドドア車で最後まで残った1754F(写真)とレーティッシュカラー2編成の動きに注意したい。なおワイドドア車のうち1756Fは休車中となっているため、その編成が廃車になるものと思われる。1062Fの解体作業に向けた準備と搬出時期も気になるが…。

1000形自体の廃車除籍処分は1755F以来ですが、4両固定編成ではレーティッシュカラーの1060F以来となります。なお1062Fはいまだに搬出されていませんが、車番が隠されている状態には変わりないのでどのタイミングで搬出されるのか注目です。1000形4両+6両の10両編成は7日の特別団体専用列車をもって見納めとなりました。1051Fは特別団体専用列車充当前はレーティッシュカラーの1059Fが廃車除籍となって以降、箱根登山鉄道専任運用に使用されていました。これで4両固定編成の非リニューアル車両はレーティッシュカラーの2本だけとなり、オリジナル塗装では消滅となります。このために6両固定編成はワイドドア車を含めて残っている全4編成が単独のA運用専任となり、レーティッシュカラーとともに動向が注目されます。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2021年11月10日現在 合計130両/全体196両(リニューアル中を含む)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想
 緑色…リニューアル更新工事施工

*4両固定編成…9編成(36両、リニューアル28両、レーティッシュ8両)
内訳…1057F1058F1061F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…4編成(24両、ワイドドア6両)
内訳…1251F1253F1254F
1754F

*10両固定編成…7編成(70両、リニューアル60両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。

*リニューアル更新工事中…10両
内訳…1092F

*休車中…4両
内訳…1062F

*廃車確定済…62両 ※搬出予定車両を含む、赤色…レーティッシュ
内訳
【編成単位で廃車】 合計54両
1051F(クハ1051・デハ1001・デハ1101・クハ1151)
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1060F(クハ1060・デハ1010・デハ1110・クハ1160)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1901・クハ1952)
1753F(クハ1753・デハ1703・デハ1803・サハ1853・デハ1903・クハ1953)
1755F(クハ1755・デハ1705・デハ1805・サハ1855・デハ1905・クハ1955)
1756F(クハ1756・デハ1706・デハ1806・サハ1856・デハ1906・クハ1956)

【車両単体で廃車】 合計8両
元クハ1155(元1055F)・元クハ1255(元1255F)
元クハ1081・元デハ1031・元デハ1131・元デハ1331・元デハ1431・元クハ1481(元1081F)