2024年3月24日

【まさかの他社完結運用】東日本旅客鉄道E231系1000番台・E233系3000番台に東海旅客鉄道管内完結運用が登場

2024年3月16日のダイヤ改正より、東日本旅客鉄道E231系1000番台・E233系3000番台の付属編成(5両固定編成)に、まさかの珍しい運用が登場しました。国府津車両センターを出庫する東海道線国府津(JT-14)以西のみの運用で、そのなかに東海旅客鉄道管内完結の列車運用が含まれています。しかも送り込み・返却を兼ねた上下の普通列車を含めて毎日運転の列車となっていますので、平日・土曜休日問わずに狙って乗車することができます。
▲東海道線で運用される国府津車両センター所属のE231系1000番台とE233系3000番台。この付属編成の所定運用でまさかの東海旅客鉄道管内完結運用が登場した。この運用の送り込みと返却を兼ねた国府津~沼津(CA-03)間のみの1往復の普通列車が設定されている。
▲国府津~沼津間のみの1往復の(東海旅客鉄道管内完結運用の送り込み・返却を兼ねた)普通列車の設定はとても珍しい。小山車両センター所属編成で運用される場合もある。なお早朝には平塚(JT-11)始発の5両単独の東海道線下り普通列車(  723M列車  733M列車)が引き続き設定されて運転されている。

今回のダイヤ改正で登場した珍運用は夕夜間の沼津発着となっていた上野東京ライン列車の一部を熱海(JT-21,CA00)で分断した(つまり夕夜間の沼津発の上野東京ラインが消滅した)ため、利便性を損なわないように熱海~沼津間限定でE231系1000番台・E233系3000番台付属編成を用いた東海旅客鉄道管内の完結運用が設定されており、熱海以東はグリーン車を含む10両または15両、熱海以西は5両で運用し、熱海にて同駅発着の上野東京ライン列車と接続させることで利便性を確保しています。このうち今回は5両単独の運用に注目しました。今回のダイヤ改正で誕生した東海旅客鉄道管内完結運用は熱海~沼津間を2往復します。この送り込みを兼ねた普通列車は国府津始発の  325M列車(沼1741←国1653)で、グリーン車を含まない付属編成のみの単独運用となっています。そのあとは熱海~沼津間を1436M列車(沼1810→熱1832)、1433M列車(沼1858←熱1839)、1438M列車(沼1903→熱1922)、1437M列車(沼2006←熱1947)と往復したあと、管内完結運用の返却を兼ねて  332M列車(沼2040→国2126)で戻る行路となっています。初日の16日はE233系3000番台都ヤマU227編成が充当されました。早朝の下り2本と異なるので、要注目ですね。

東日本旅客鉄道宇都宮線・高崎線では快速ラビット・快速アーバンの上り列車が無くなり、すべて下り列車のみ(朝方に東海道線からの直通列車2本ずつ、夕夜間に上野(JU-02)始発下り2本ずつの4本ずつのみ)の運転となっています。いずれは消滅済みの東海道線快速アクティーと同じ運命をたどってしまうのでしょうか。しかし両毛線前橋始発で上野東京ラインの沼津行きの普通列車が新たに設定されており(沼2335←前1913・1943E列車  331M列車)、かつて存在した熱海~黒磯間の普通列車に匹敵するぐらいの最長の上野東京ライン直通列車として注目されています。