2023年3月25日に東京地下鉄が2023年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。同年度の投資額は約1,146億円となります。
▲新造車両は鷺沼検車区に配属予定の18000系18112F~18119Fとなりそう。これにより8000系の置き換えが再び再開されることになる。中野検車区の2000系は当初計画より1編成少ない全52編成が出揃った(2152Fまで)。
▲18000系に置き換えられる8000系は記録を再開した方がいいだろう。廃車解体処分の際は北館林荷扱所への自走回送で事足りるので要注意だ。現存する編成は8101F・8104F・8106F・8109F・8110F・8115F・8116F・8118Fの8編成である。
▲南北線では王子検車区の9000系の9110F以降の編成(9122F・9123Fを除く)を8両固定編成に増強する。B修繕工事を兼ねる関係で、サハ9409・サハ9509と同じ仕様の中間付随車が落成することとなりそうだ。ただし何編成分になるかは予想できない。
新製車両(車両面)は丸の内線2000系の新製が完了したため、2024年度は半蔵門線18000系の増備再開となります。予想としては18112F~18119Fの8編成(80両)が投入されるものと思われ、残っている8000系を置き換えることになります。現存するのは8101F・8104F・8106F・8109F・8110F・8115F・8116F・8118Fの8編成ですので、2024年度までに投入が完了するのか注目されます。南北線9000系では9110F以降の編成(9122F・9123Fを除く)を8両固定編成に増強します。2023年度は9109Fが8両固定編成となって営業運転に投入されましたが、B修繕工事車両と16000系ベースの中間付随車で差が大きく出ましたね。
設備面は千代田線町屋(C-17)~北千住(C-18)間のシールドトンネルの補強工事のほか、ホームドアの設置工事が進められます。日比谷線では南千住(H-21)をもって各駅へのホームドア設置が完了し、2024年度は東西線・半蔵門線各駅へのホームドア設置が進められます。半蔵門線では水天宮前(Z-10)、清澄白河(Z-11)、住吉(Z-12)、東西線では中野(T-01)、落合(T-02)、茅場町(T-11)、木場(T-13)、南砂町(T-15)、浦安(T-18)、南行徳(T-19)、行徳(T-20)、妙典(T-21)、原木中山(T-22)、西船橋(T-23,TR-01)の各駅に設置されていませんので(浦安以東は全駅未設置)、これらの駅への設置が進められそうです。なお南砂町では5月中旬にホーム増設と線路増設に伴う線路切替工事の実施のため、東陽町(T-14)~西葛西(T-16)間を終日運休することとなっていますので、同駅へのホームドア設置は数回に分けて行われる線路切替工事が完了したあとになりそうです。丸の内線・日比谷線・半蔵門線では無線式列車制御システム(CBTC)の導入を進め、丸の内線では2000系投入が完了したことから、その運用を開始します。またホームドア設置路線の各駅にはホームと車両床面の段差低減と、櫛状のゴムを設置して車両とホームとの隙間を減らす整備を進めます。
18000系はついに増備再開ということで、18111Fの新製投入と、8102Fの廃車除籍処分に伴う動きがあって以降、半蔵門線関連の動きはありませんでしたが、これは丸の内線の車両置き換えを優先したためで(半蔵門線の車両置き換えは後回しになった)、それが落ち着くことから、今回の増備再開、置き換え再開の発表となったようです。