2023年12月に前面部・側面部の種別行先案内表示器がフルカラーLED式となった小田急電鉄3000形3259F(旧川崎重工業2次車・6両固定編成)ですが、2024年3月6日に同編成のクハ3259の山側の種別行先案内表示器に異変が起きています。
▲旧川崎重工業兵庫工場製造の3000形6両固定編成の2次車では初めて種別行先案内表示器が更新された3259Fだが、クハ3259の山側の種別行先案内表示器に異変が起きており、何らかの不具合があったのか、修理完了まで一時的に3色LED式に戻されている。
▲種別行先案内表示器が登場当初の3色LED式からフルカラーLED式に換装された3000形3261F。この編成は現時点ですべてフルカラーLED式だが、3259F・3260Fの一部の種別行先案内表示器が3色LED式に戻されており、不具合の修理が完了するまでこの措置が取られそうだ。
▲登場当初から2018年3月のダイヤ改正に向けて行われたROM更新まで字体が明朝体だったときの3000形の側面部の種別行先案内表示器。このあと字体が明朝体からゴシック体に更新されたほか、明朝体の『各停』からゴシック体の『各駅停車』に変更されている。また英語表記は現在のROMでは大文字小文字混ざりであるが、ROM更新前はすべて大文字である。
3000形6両固定編成の1次車・2次車は海老名検車区で種別行先案内表示器の換装が行われ、現在では旧川崎重工業兵庫工場で製造された2次車(4編成)で交換が進められており、2024年3月時点で3259F・3260F・3261Fでの換装が完了し、残すは2次車で最後の3262Fのみとなっています。しかしながら、種別行先案内表示器の交換後に3260Fのデハ3410の山側と3259Fのクハ3259の山側の種別行先案内表示器が何らかの不具合の影響からか3色LED式に戻されているようです。3色LED式に一時的に戻されている3260Fのデハ3410の山側の文字フォントは現在のROMであるゴシック体ですが、3259Fのクハ3259の山側の文字フォントはなんと2018年3月の複々線化工事完了に伴うダイヤ改正までに各通勤形電車で施工されたROM更新が行われる前の明朝体になっています。すなわち優等種別列車の準急や急行で運用される際に縁がある仕様となっています。令和に2018年3月以前に見られた、ROM更新前の表示が見られるとは思いもしませんでした。ROM更新前の表示は約6年ぶりの復活となっています。以前のROM表示を復活させた3259Fのクハ3259の山側を見られたらぜひ記録を取ってみてください。懐かしい表示が蘇ります。
▲2000形では種別行先案内表示器の更新を進めていたときに2054Fのクハ2454の前面部で3色LED式に戻されていたときがあった。このときも前面部の種別行先案内表示器に不具合があったと思われる。
ちなみに8両固定編成の2000形(9編成)が種別行先案内表示器を3色LED式からフルカラーLED式に更新していた時期に、2054Fのクハ2454で前面部の種別行先案内表示器に不具合があったのか、一時的に3色LED式に戻されていた時期があり、私も遭遇したことがありましたね。クハ2454の種別行先案内表示器の修理まで期間を要していたように思いますので、今回の一時的な措置がどのくらい続くのかは分かりませんが、2次車で3色LED式が混ざる編成を見かけたら、ぜひ記録を取りましょう。
【3000形の種別行先案内表示器搭載状況】2024年3月6日現在
《3色LED式》※下線部はリニューアル車・3083F以降の10両固定編成は中間増備車を除く
3262F・3270F・3271F・3272F・3273F・3274F・3275F・3654F・3655F・3656F・3657F・3658F・3083F・3084F・3085F・3086F・3087F
《フルカラーLED式》※現在リニューアル入場中の編成を含む
3251F・3252F・3253F・3254F・3255F・3256F・3257F・3258F・3259F・3260F・3261F・3263F・3264F・3265F・3266F・3267F・3268F・3269F・3276F・3277F・3651F・3652F・3653F・3081F・3082F・3091F・3092F・3093F・3094F・3095F