2025年3月3日

【異端の5000形就役】鉄道線路設備モニタリング装置搭載の小田急電鉄5000形5063Fが定期営業運転を開始

2025年3月3日の1509レ(平日E13運用)より、小田急電鉄5000形で5063Fが定期営業運転を開始しました。今回導入された同編成には鉄道線路設備モニタリング装置を搭載しておりその予備的存在となる5064Fとともに営業運転に投入されたことになります。この動きからクヤ31形と電源供給車の8000形(8065F8066F)の動向が注目されることになります。
▲総合車両製作所横浜事業所で製造された5000形5063Fがようやく就役を果たした。同編成の6号車床下機器には鉄道線路設備モニタリング装置が本格搭載されており、当該編成が使用できないときには5064Fがその代役を担うこととなっている。
▲これまでに定期検測運転に使用されてきたクヤ31形と8000形8065F8066F。鉄道線路設備モニタリング搭載の5000形が就役したことで、クヤ31形と8000形との検測運転が今後見られなくなる可能性も。

この編成は3号車(子育て応援車両)のサハ5363と9号車のデハ5013に架線検測装置、6号車のサハ5263に鉄道線路設備モニタリング装置を搭載しており、不定期ながら試運転を繰り返し続けてきました。同編成よりも先に5000形5064Fが就役しており、2024年度に投入された5000形2編成すべてがようやく就役を果たしたことになります。鉄道線路設備モニタリング装置の搭載で大野総合車両所に毎年秋頃に入場するクヤ31形と電源供給車の8000形8065Fまたは8066Fを用いた定期検測運転に頼っていた状況からの脱却が期待されます。営業運転しながら日々検測できるというメリットも大きいと思います。これによりクヤ31形と電源供給車の8000形8065F8066Fの動向が注目されることとなります。3月15日にダイヤ改正を控える小田急電鉄ですが、2025年度の8000形の廃車除籍処分および西武鉄道譲渡(おもに6両固定編成のみ)に伴う代替としての新製車両(5000形)は再びあるのでしょうか。

【小田急電鉄5000形の在籍】※2024年3月3日現在
<川崎車両株式会社(旧川崎重工業兵庫工場)>
5051F5052F5055F5056F5060F5061F5062F
<総合車両製作所横浜事業所>
5053F5054F5063F
<日本車両製造豊川製作所>
5057F5058F5059F