2025年3月15日

【車掌が不在に】東日本旅客鉄道常磐緩行線・南武線(本線)でツーマン運転が終了、ワンマン運転を開始

2025年3月15日のダイヤ改正より、東日本旅客鉄道常磐緩行線と南武線の本線で車掌が乗務しないワンマン運転が開始されました。常磐緩行線では早期に駆け込み乗車防止の観点からワンマン運転導入の準備段階として駅備え付けの発車メロディを廃止しましたが、南武線ではダイヤ改正のタイミングで駅備え付けの発車メロディが廃止となりました。
▲2019年3月のダイヤ改正で駅備え付けの発車メロディを廃止した常磐緩行線で車掌が乗務しないワンマン運転を開始した。なお同路線では先行してATO運転が導入されていた。だがE233系2000番台にはワンマン運転非対応の編成(都マト2編成都マト11編成のみ)が存在しており、動向に注意だ。
▲南武線の本線でもワンマン運転が導入され、駅備え付けの発車メロディが廃止に。多くのご当地メロディが聞けなくなった。南武線にはワンマン運転導入に向け通常のホームドア、スマートホームドアに加えて登戸(JN-14)2番線、分倍河原(JN-21)1番線・2番線のスリットフレームホームドアの3種類が導入された。
▲横浜線では京浜東北線・根岸線直通列車を含めてワンマン運転を来春に実施する予定だ。ただしE233系1000番台によるワンマン運転導入は将来的に予定されており、根岸線内では同系列6000番台で運転される列車でワンマン運転が導入される。
▲ワンマン運転対応となっている電車には非常用梯子が先頭車に設置されている。

今回のダイヤ改正におけるワンマン運転導入は常磐緩行線(各駅停車)ではそれに先立って、駅備え付けの発車メロディの廃止とATO運転を導入しており、各駅へのホームドアの設置を含めた準備が進められていたほか、南武線(本線)でも一部列車でワンマン運転の試験を車掌乗務の状態で行ったりしていました。今回の2路線のワンマン運転導入で、南武線では駅備え付けの発車メロディが14日で聞き納めとなり、ダイヤ改正以降ではE233系8000番台に搭載された車外メロディでの扱いとなります。なお自動放送では青梅線青梅(JC-62)以西や鶴見線と同様に『この電車はワンマン運転です』という簡単な文言が追加されたものと思われます(相模線・宇都宮線宇都宮~黒磯間・日光線は『(行先)、ワンマンカー』だった)。南武線は意外とご当地メロディが多いので、発車メロディの消滅に落胆された方も多いのではないでしょうか。このワンマン運転導入予定の路線と発車メロディの変更が相次いでいることとあまり関係ないようにも思えますが、発車メロディを変更することでこれまでのご当地メロディからの脱却を図り、ワンマン運転導入時に車外メロディに慣れてもらうという、そういった狙いもありそうな気がします。