2025年3月23日

【設定は10号車に】東海旅客鉄道東海道新幹線、N700S系0番台の10号車に半個室座席を導入へ

2025年3月19日、東海旅客鉄道が東海道新幹線のN700S系0番台の一部編成に通常のグリーン車よりも上級クラスの半個室タイプの座席を導入し発売することを決定したと発表しました。N700系1000番台(N700A)や2000番台(N700a)には導入されません。
▲通常のグリーン車よりも半個室タイプで上質な座席を導入するN700S系0番台。10号車の東京寄り5列分(通常のグリーン車指定席20席分)を半個室の座席6席分に改造し、通路と座席の間には鍵付きの扉が設置される。
▲N700S系0番台のグリーン車車内(浜松工場直通新幹線乗車時に撮影)。半個室タイプの座席は10号車東京寄りに6席分設置される。近接の11号車に車椅子対応トイレや多目的室などが設置されている。
▲N700S系0番台の10号車のグリーン車に半個室タイプの座席が導入されるが、N700系1000番台(写真は幹トウG25編成)や廃車が進む2000番台(元0番台)には導入されない。

半個室タイプの座席はおもにN700S系0番台の10号車(グリーン車)の東京寄りの5列分20席を撤去して6席分設けられます。なお先に導入を発表した完全な個室の座席とは異なります。通常のグリーン車席は20席分減少しますが、仕切り扉に鍵を付けた半個室にすることでプライベート感が高まるほか、座席の転換が可能なので対面での着席も可能となります。なお半個室座席の設備仕様、サービス内容、座席の名称、運転区間、値段については決まり次第発表されるとのことです。東海道新幹線では7号車にビジネスマン向けの『S Work車両』を設定し、N700S系0番台では3列座席の一部(B列)を仕切り付きに変更した座席がありますが、今後は普通車(自由席・指定席)、グリーン車(通常)、半個室座席、完全個室の座席と選択肢は広がりますね。多くの方が乗車されるとあって車内トラブル回避という点でも、完全個室席や半個室席の需要がどうなるか注目を集めそうです。