2020年11月18日、東日本旅客鉄道千葉支社が働き方改革の取り組みの一環として、同月27日と28日に新型コロナウィルスの影響から日中時間帯の運休が続く特急『成田エクスプレス』に使用されるE259系(横クラ)を両国(JB-21)3番線(臨時ホーム)に留置し、臨時シェアオフィスを開設することを発表しました。
▲新型コロナウィルスの影響で特急『成田エクスプレス』の日中時間帯の全列車運休が続いているため、これに使用されているE259系(写真)を活用し、普段は使用しない両国3番線に同系列を留置させて臨時シェアオフィスの実証実験を行うこととなった。
普段使用機会の少ない臨時ホームと鉄道車両(日中時間帯の稼働がないE259系)を活用して臨時シェアオフィスを開設するのは異例のことです。なお同系列の屋根上部にWiMAXとWi-Fiレピーターのアンテナが設置されており、車内のWiMAX受信機を通じて無線LANのアクセスポイントに接続し、公衆無線LANサービスが利用できるようになっています。そのうえ座席の肘掛先端にコンセントが設置されていることから(各座席への設置は初めて)、鉄道車両の臨時シェアオフィスの対象車両にE259系が選ばれたものと思われます。同系列にはもちろんリクライニングシートもあるので、快適にその車内で仕事をすることができます。この臨時シェアオフィスの利用には“STATION WORK”Webサイトでの会員登録が必要で、そこからの予約となります。臨時シェアオフィスは座席定員制のため座席指定はありません。E259系の車内ではWi-Fiも利用できますが、通信状況によっては利用に適さない場合もあるので注意してください。両国3番線にE259系の留置とは珍しいですね。なお千葉支社では駅ナカのシェアオフィスである“STATION WORK”の拡充を図っており、同支社内では総武本線の西船橋(JM-10,JB-30)、船橋(JO-25,JB-31)、幕張本郷(JB-34)、千葉(JO-28,JB-39)、京葉線の新浦安(JE-08)、海浜幕張(JE-13)の各駅(船橋以外は改札内、船橋のみ改札外)に設置しており、11月27日から使用開始となります。