2020年11月23日

【感染対策必須】東日本旅客鉄道が年末年始の終夜運転の詳細を発表

2020年11月17日、東日本旅客鉄道が年末年始の大晦日から元旦にかけて初日の出鑑賞および初詣に向けた臨時列車の運転(終夜運転)を行うことを発表しました。今回は首都圏の12路線で実施されますが、新型コロナウィルスの影響から前回より終夜運転実施の路線が減っています(これはのちほど記述します)。
▲【イメージ】終夜運転を実施する山手線。内回り・外回りともに1時から5時までのあいだで約13分間隔での運転となる。つまり1時間に4本~5本の運転である。
▲【イメージ】終夜運転を実施する京浜東北線・根岸線。この路線は桜木町(JK-11)を境に運転間隔が分かれており、いずれも1時から4時までのあいだで桜木町~大宮(JK-47)間は約20分~50分間隔、桜木町~大船(JK-01)間は約60分~80分間隔での運転となる。つまり桜木町以北で1時間に1本~3本、桜木町以南で1時間に1本程度である。
▲【イメージ】終夜運転を実施する湘南新宿ライン。鎌倉市の鶴岡八幡宮へのアクセスのため横須賀線~宇都宮線系統のみが運転され、大宮(JU-07,JS-24)以北発着の上下2本ずつを含めた列車が設定され大宮以南では1時から5時までのあいだで約60分間隔での運転となる。つまり大宮以北は上下2本のみであるが、大宮以南では1時間に1本の運転であり、一部には大船(JO-09,JS-09)発着のものがある。

今回の終夜運転は首都圏の12路線で実施され、各沿線の初日の出スポットや千葉県成田市の成田山新勝寺および神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮など初詣の最寄駅へのアクセスとして運転されます。なお例年終夜運転が実施されていた京葉線は新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から開業以来初めて東京ディズニーリゾートでの年越しイベントを実施しない(年越し営業はしない)ことから、終夜運転自体は実施せず、その代わり千葉市美浜区の幕張メッセで行われる“COUNTDOWN JAPAN 20/21”の引上げに伴う上りの臨時列車(いずれも海浜幕張(JE-13)発の3本、うち1本は定期列車の運転区間を延長)が運転されるのみとなっています。また終夜運転を行う一部路線で停車しない駅もありますのでご注意ください

山手線では内回り・外回りともに1時から5時までのあいだに約13分間隔(1時間に4本~5本程度)の運転、京浜東北線・根岸線は1時から4時までのあいだに桜木町で運転間隔が分かれており、同駅以北は約20分~50分間隔(1時間1本~3本程度)、同駅以南は約60分~80分間隔(1時間1本程度)、中央線は24時30分から5時までのあいだに新宿(JC-05)~高尾(JC-24)間で約20分~40分間隔(1時間に2本~3本程度)、青梅線(東京アドベンチャーライン)は2時から5時までのあいだに立川(JC-19)~御嶽(JC-69)間で約50分間隔(1時間に1本程度、途中無停車の区間あり)、中央・総武線各駅停車は24時から5時までのあいだに全線で約20分~60分間隔(1時間に1本~3本)、埼京線は大宮(JA-26)以南で1時から4時までのあいだで東京臨海高速鉄道りんかい線と直通運転を行う形で約60分間隔(1時間に1本)、高崎線は上野(JU-02)~籠原間で上下2本ずつのみ、宇都宮線は大宮以北で湘南新宿ラインの列車が上下2本ずつ(下りの1本は小山行き、下りのもう1本は宇都宮行き)、横須賀線は大船~逗子(JO-06,JS-06)間で24時から5時までのあいだに約20分~40分間隔で後述の湘南新宿ライン横須賀線~宇都宮線系統が含まれています(横須賀線列車自体は約60分間隔で1時間に1本程度)。横須賀線の終夜運転区間が短いのは西大井(JO-16)~大船・逗子間の移動は湘南新宿ラインで十分に可能であるためです(湘南新宿ラインの大船発着の場合のみ、大船で乗り継ぎできる可能性もある)。常磐線(各駅停車)は綾瀬(C-19,JL-19)~我孫子(JJ-08,JL-30)間で東京地下鉄千代田線と直通運転を行う形で上下2本ずつのみ、成田線の我孫子~成田(JO-35)間は上下2本ずつのみ、総武本線・成田線千葉(JO-28)~成田間は24時50分から4時30分までのあいだで約60分間隔(1時間に1本、途中通過する駅あり)の運転となります。

青梅線(東京アドベンチャーライン)では青梅(JC-62)~御嶽(JC-69)間がノンストップとなり宮ノ平(JC-63)~沢井(JC-68)間の各駅には停車しません。また総武本線・成田線では東千葉(JO-29)のみ停車しません。2020年は新型コロナウィルスが猛威を振るったこともあって列車本数を制限した代わり、三密回避のために両数を増強することが考えられます。青梅線(東京アドベンチャーライン)の青梅以西は最長で6両編成、湘南新宿ライン、宇都宮線・高崎線、横須賀線、総武本線・成田線千葉~成田間は最長で15両編成、成田線我孫子~成田間は最長で10両編成での運用が予想されています。なお総武本線・成田線千葉~成田間の最長は15両編成ですが、これはE217系・E235系1000番台(いずれも横クラ)の場合であり、東千葉を通過しています。また通常の普通列車では最長で209系2000・2100番台(千マリ)の10両編成が考えられそうですが、総武本線・成田線定期の普通列車の最長が8両編成であるほか、東千葉のホーム有効長10両編成分のうち成田寄り2両分は使用されていないため、東千葉は通過の対象になったものと思われます。終夜運転列車への乗車を東千葉の周辺から計画されている方は千葉または都賀(JO-30)の両駅から考えるようにしましょう。

一方で初日の出に便利な臨時快速列車・臨時特急列車も設定されていますので紹介します。
▲【イメージ】臨時快速『伊豆初日の出号』に充当される185系200番台。宮オオB5編成・宮オオB6編成・宮オオOM03編成のいずれかが充当されることになる。全席指定席のため乗車には指定席券が必要である。
▲【イメージ】臨時特急『開運銚子初日の出』に充当されるE257系500番台。始発駅が両国(JB-21)であることなどから5両編成の充当となり、全席指定制となるが、三密回避のため指定席の発売は100席限定となる。
▲【イメージ】臨時特急『外房初日の出』に充当される255系(千マリ)。三密回避の目的もあるため255系の充当となりそうだ。この特急列車については指定席販売数の限定はない。
▲【イメージ】臨時特急『富士回遊93号(富士初日の出号)』に充当されるE257系500番台。豊田車両センターに常駐することが多い千マリNB-10編成・千マリNB-11編成、千マリNB-12編成のいずれかの充当となりそうだ。

初日の出に便利な臨時列車も設定され、東海道線系統では185系200番台6両固定編成による品川(JT-03)発の臨時快速『伊豆初日の出号』が設定され、途中の伊豆急行線片瀬白田(IZ-10)では約45分の停車時間がとられており、2番線ホーム側から相模湾から初日の出が拝めます。新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、例年設定されていた根府川(JT-18)4番線で長時間停車する臨時快速は設定されていませんのでご注意ください。根府川へは東京(JT-01)・品川発の下り初電以降、熱海(JT-21)以遠発の上野東京ライン北行の初列車などに乗車すれば十分可能です。一方では総武本線両国発銚子行きの臨時特急『開運銚子初日の出』と新宿(JC-05,JS-20)発の富士急行直通河口湖(FJ-18)行き臨時特急『富士回遊93号(富士初日の出号)』がそれぞれ設定され、E257系500番台での運用となるほか、新宿と内房線千倉を総武本線および外房線経由で結ぶ臨時特急『外房初日の出号』の1往復が設定され、いずれも255系での運用となります。なお臨時特急はすべて指定席のため、乗車する際には乗車券のほか指定席特急券が必要です。また『開運銚子初日の出』は三密回避の関係で指定席販売数が100席限定となっていますのでご注意ください。感染症対策を徹底しつつも初日の出は人との距離を保って鑑賞するようにしましょう。

【初日の出向け臨時快速列車・臨時特急列車】 ※すべて2021年1月1日運転
臨時快速『伊豆初日の出号』
下0741←品0415
※185系200番台6両編成で運転 ※片瀬白田で初日の出拝観、同駅に約45分停車

臨時特急『開運銚子初日の出』
銚0505←両0255
※E257系500番台5両編成(幕張車両センター所属編成)で運転 ※指定席販売数に制限あり
※銚子で銚子電鉄に乗り継ぎ、犬吠埼へは犬吠(CD-09)で下車

臨時特急『富士回遊93号(富士初日の出号)』
河0617←宿0417
※E257系500番台5両編成(豊田車両センター常駐編成)で運転

臨時特急『外房初日の出号』
《往路》千0525←宿0300
《復路》千0940→宿1238
※往復とも255系9両編成で運転 ※4号車にグリーン車(サロ255形)あり

【京葉線における臨時列車運転時刻】 ※2021年1月1日運転
幕0433→東0509
幕0443→西0454 ※西船橋(JM-10)で432E列車(西0459→府0616)に接続
幕0453→東0529 ※410Y列車(習0457→東0529)の運転区間延長
※209系500番台千ケヨ34編成またはE233系5000番台で運転