2020年11月5日

【1054Fに続き】小田急電鉄1000形1068F(4両固定編成)、ついに廃車除籍処分へ

2020年10月29日に小田急電鉄大野総合車両所で休車状態となった1000形1068Fですが、11月4日に屋根上部の空調装置やシングルアームパンタグラフが撤去されていることが確認されました。この編成については予想に反してリニューアルの対象から外され廃車除籍処分になるものと思われます。
▲1000形で最初に編成単位で廃車除籍処分となった1054F(4両固定編成)に続き、まさかの1068F(4両固定編成)が編成単位での廃車除籍処分に。60番台(10番目以降)の編成が廃車となるのは初めてのことである。廃車直前にはロマンスカーミュージアムに搬入する保存車両の牽引という大役をこなしていた。

1000形の編成単位での廃車は1054Fに続き2編成目となり、廃車除籍が16両(廃車搬出前のクハ1255を含む)、在籍両数は180両(最盛期は196両)になりました。同編成は廃車除籍処分になる直前までロマンスカーミュージアムへと搬入される保存車両の牽引の大半を担当していましたので、驚きました。これで1000形の廃車内訳は1054Fと1068F、元1081Fの6両、元1055Fと元1255Fの先頭車1両ずつとなりました。通常塗装の4両固定編成でリニューアルされずに残っているのは1051F・1053F・1062Fの3編成(12両)のみとなりました。ただし箱根登山鉄道区間を中心に運用中の1058F・1059F・1060F・1061Fの4編成(16両)についても外観塗装はレーティッシュカラーであっても内装などはリニューアルされていない状態のため、動向が注目されそうです。さらに10両固定編成で唯一リニューアルされていない1092F、6両固定編成のまま残っている1251F・1253F・1254Fのほか、リニューアル対象から外されているワイドドア車6編成(36両)の動向にも注意ですね。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2020年11月5日現在 合計180両/全体196両(改造中を含む)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(リニューアルされていません)

*4両固定編成…14編成(56両、リニューアル28両、レーティッシュ16両)
内訳…1051F・1053F・1057F1058F1059F1060F1061F・1062F・1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…10編成(60両、ワイドドア36両)
内訳…1251F・1253F・1254F・1751F・1752F・1753F・1754F・1755F・1756F

*10両固定編成…6編成(60両、リニューアル50両、大規模改造20両)
内訳…1091F・1092F・1093F1094F1095F1096F
※1095Fの種車は元1056F+元1256F、1096Fの種車は元1052F+元1252F。

*改造中…10両(10両固定編成改造およびリニューアルを予定)
内訳…元クハ1055・元デハ1005・元デハ1105・元サハ1181・元サハ1381・元デハ1205・元デハ1305・元サハ1355・元デハ1405・元クハ1455
※この10両は新1097Fとなることが確定している

*廃車確定済…16両 ※搬出予定車両を含む
内訳
【編成単位で廃車】
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
【車両別に廃車】
元クハ1155(元1055F)
元クハ1255(元1255F)
元クハ1081・元デハ1031・元デハ1131・元デハ1331・元デハ1431・元クハ1481(元1081F)