2025年4月21日

【常磐線のE231系0番台も使用】東日本旅客鉄道羽田空港アクセス線(仮称)の工事に伴う線路切替工事の話題

2025年4月19日から20日正午まで、東日本旅客鉄道山手線・京浜東北線の田町(JY-27,JK-22)付近で羽田空港アクセス線(仮称)の東山手ルートの新設予定に伴う山手線外回り・京浜東北線南行の線路切替工事のため、山手線外回り上野(JY-05,JU-02)~東京(JY-01,JT-01)~大崎(JY-24)間、京浜東北線品川(JK-20,JT-03)~東十条(JK-37)間で列車が運休し、その代替として上野東京ラインや埼京線(19日のみ)を中心に増発運転が実施されました。
▲上野東京ラインでは品川~上野~大宮(JU-07,JK-47)間(上野~大宮間は一部)を増発運転。このうちE231系1000番台・E233系3000番台を使用する列車では所定では東海道線内始発の上野行きを延長するような形で大宮行きが運転されたほか、一部上野発着列車の宇都宮線・高崎線の普通・快速(ラビット・アーバン)が品川発で延長運転された。
▲埼京線では4月19日のみ増発運転され、赤羽(JA-15)発着・武蔵浦和(JA-21)発着がそれぞれ設定された。新宿(JA-11)以南では相模鉄道直通列車もあるため、その列車も運休区間のある山手線外回りの代替を担った。
▲上野東京ラインの増発運転では日中時間帯に留置されることが多いE231系0番台やE531系も品川~上野間の区間運転に使用された。E231系0番台は車内LED式旅客案内表示器の使用を停止して運転していたが、前面部・側面部LED式種別行先案内表示器には対応していた。

これは羽田空港アクセス線(仮称)のルートのひとつ、上野東京ラインで使用されるE231系1000番台・E233系3000番台を使用する東山手ルートに関連する工事で、その線路を東海道線の上下線のあいだに敷設する計画であり、並行する山手線外回りと京浜東北線南行の線路を最初に同時移設する大規模工事のため、2025年4月19日から20日正午ごろまで山手線・京浜東北線の一部区間が運休となったのです。この工事実施については昨年12月に東日本旅客鉄道より発表されていました。

4月19日は山手線外回り上野~東京~大崎間、京浜東北線品川~東十条間で終日運休、20日はこれらに加えて山手線内回り大崎~東京~上野間でも運休となり、工事期間中は並走の路線となっている埼京線・湘南新宿ライン、東海道線・宇都宮線・高崎線・上野東京ラインなどで増発運転が実施されました。後者では日中時間帯に東京総合車両センター田町センターに留置されるE231系0番台(都マト)も使用して運転されました(常磐線に一切直通しない形で常磐線車両も使用するのは異例)。東海道線からの直通列車と宇都宮線・高崎線内完結の上野発着列車、東海道線内完結列車(早朝深夜の品川・東京発着)を延長する形や、上野発着列車・東京発着列車を繋ぐような形がとられたため、東海道線内からの大宮行きや、大宮発品川行き、品川始発の宇都宮線・高崎線直通列車が設定されました(宇都宮線・高崎線からの品川行きは定期設定がある)。なかには快速ラビット・快速アーバンとなる列車1本ずつも品川始発として延長運転されました。このため東海道線では4月19日に限り、品川・東京発着の東海道線完結列車(列車番号末尾がMの列車)が特急列車を除き設定されませんでした。