2025年3月15日にダイヤ改正が実施された小田急電鉄ですが、3月中は私の通勤利用時などで地道に調査を進めてきました。改正から1か月となるなか、東京地下鉄千代田線直通列車を含む運用番号がほぼ判明しましたので、そこからいくつか紹介しようと思います。.JPG)
▲ダイヤ改正で快速急行停車駅となった開成(OH42)に最初に停車した上り3002レ(土曜休日E33運用)に充当された5000形5055Fの『もころん号』。なお同駅に最初に停車した下り3001レ(土曜休日E18運用)に充当されたのは1000形1094Fであった。.JPG)
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▲ダイヤ改正後も6両固定編成(写真はいずれも3000形3275F)による各駅停車⇔急行の運転は継続されている(一部を除く)。この場合に新松田(OH41)では列車番号が1000番代⇔7100番代となることは変わらない。.JPG)
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▲10両編成のE運用は40運用で変わらないが、新たにE80番代の運用が登場している。
今回は【有料特急ロマンスカー】と【一般種別列車】に分けて紹介します。【一般種別列車】についてはなかなか興味深い部分がありますので、後ほど紹介します。
【有料特急ロマンスカー】
“GSE”70000形…N31運用・N32運用
“EXE”・“EXEα”30000形…N41運用~N46運用・N61運用~N66運用
“MSE”60000形…N21運用~N73運用・N71運用~N75運用(N75運用は土曜休日のみ)
ロマンスカーはダイヤ改正前から変わらず、展望席を備える“GSE”70000形は2編成2運用、主力の“EXE”・“EXEα”30000形は7編成6運用、他路線にも直通する“MSE”60000形は4両固定編成が3編成3運用、6両固定編成が平日に5編成4運用、土曜休日に5編成5運用がそれぞれ設定されています。ロマンスカー“EXE”・“EXEα”30000形を除き予備車両がほとんどなく、代走運転は他形式で賄われることがあるほか、ロマンスカー“MSE”60000形は4両固定編成の1運用(N23運用)で非連結(すなわちN73運用の単独)の場合があります。このため基本的には“EXE”・“EXEα”30000形が特別団体専用列車に使用されることがあります(所定で足柄(OH46)構内留置線出庫となる土曜休日N44N64運用は営業列車が海老名検車区一旦入庫を挟んで夕方以降になるため)。
ロマンスカーの時刻表からすでに判明したことですが、旧平日N62運用を平日N31運用が、旧平日N31運用を平日N62運用が引き継いでいるためか“EXE”・“EXEα”30000形の1運用と“GSE”70000形の1運用が入れ替わる形となりました。停車駅増加に伴う列車番号の整理と変更が行われましたが、運用が相互に入れ替わった以外に変化の印象は少なく、ダイヤ改正前とほとんど変わらないスジとなっているようです。
【一般種別列車】
4両編成…111運用~114運用(小田急箱根鉄道専任編成所定運用)
6両編成…A11運用~A34運用
8両編成…B11運用~B18運用・B21運用~B29運用(予備留置含む)
10両編成…C11運用~C23運用(運用番号Cは4000形所定運用)
10両編成…E11運用~E35運用・E61運用~E70運用・E81運用~E85運用(予備留置含む)
一般種別列車は東京地下鉄16000系のS運用、東日本旅客鉄道E233系2000番台のK運用以外はこのようになりました。小田急箱根鉄道専任編成運用、A運用のごく一部と、B運用はほぼ変更なしとなりました。10両編成のE運用は改正前2つから、改正後は3つに分かれていて、E11運用~の運用はE35運用までで、E61運用~の運用はE70運用までとなり、ダイヤ改正前の旧E36運用~旧E38運用・旧E71運用~旧E72運用が削られた形です。その代わりに新たな運用番号のE81運用~E85運用の5運用が設定されました。E80番代の運用番号は初めてではないでしょうか。基本的には順番通りの運用(E11運用の翌日はE12運用、E17運用の翌日はE18運用など)に流すのが通例ですが、出庫先の状況次第では運用が飛ぶ場合がありますので注意しましょう。
小田原線の快速急行は開成への新規停車と新松田での種別変更が無くなったため、線内完結の列車は再び3000番代(江ノ島線直通は3500番代、江ノ島線急行からの種別変更の列車が3600番代、多摩線直通は3700番代)になり、多摩線の急行は五月台(OT01)・黒川(OT03)・はるひ野(OT04)への新規停車と新百合ヶ丘(OH23)での種別変更が無くなったため、新宿(OH01)発着の多摩線直通急行の列車番号は再び2700番代(千代田線直通列車は多摩線唐木田(OT07)発着が2000番代、小田原線内発着が2200番代)となりました。平日の多摩線からの通勤急行(唐木田発と小田急多摩センター(OT06)始発列車の小田原線内は3800番代、小田急多摩センター始発の多摩線内は3900番代)は列車番号変更を含めて変更がありません。
多摩線の急行は停車駅を追加して運転時間帯が拡大した代わりに、平日朝の線内完結列車が消滅となりました。ダイヤ改正前に出庫(旧平日E67運用、平日E62運用)および回送列車での送り込みを兼ねた下り急行は新百合ヶ丘(OH23)始発が各駅停車に、登戸(OH18)始発が快速急行(3701レ(平日E27運用))に変更され、出庫は下り初電車(7601レ(平日E62運用)、2本は快速急行の折り返し回送からの送り込み(7615レ(平日E22運用)・7619レ(平日E14運用)のみ)となりました。また多摩線下り各駅停車のなかに東京地下鉄千代田線直通列車絡みで、唐木田発着列車の送り込みや喜多見検車区唐木田出張所への入庫を兼ねてか新百合ヶ丘まで回送して充当されるものがあります(平日は7635レ(平日35S運用)・7643レ(平日27K運用)・7647レ(平日09K運用)、土曜休日は7637レ(土曜休日C22運用)のみ)。平日中心ではありますが、16000系の多摩線各駅停車の充当が平日朝に1本、E233系2000番台の多摩線各駅停車への充当が平日午前に1本、平日午後に1本あるのが面白いですね。4000形の多摩線各駅停車への充当も土曜休日の日中時間帯に1本ありますが、4000形はC運用だけでなくE運用への充当もあり得ますので、その関係で多摩線各駅停車のシャトルに充当される場合以外は基本的に土曜休日C22運用の1本となりそうです。ちなみに16000系の定期運用には通勤準急(4314レ)の送り込みを兼ねた小田原線内完結の各駅停車が1本あります(6511レ(平日53S運用)、もう1本の6515レ(平日C22運用)は4000形のまま)。
4000形の固定運用は引き続きC11運用~C23運用で変更はありませんが、土曜休日は地下鉄に直通しない自社完結運用が4つあるほか(C12運用・C14運用・C16運用・C19運用)、引き続き自社に直通しない運用(C23運用)が存在します。なお直通先路線では列車番号末尾に『E』のついている列車が同形式での運転です。
これによりほとんどの運用が判明しましたので、判明した運用に識別でつけていた太字表記を取りやめますのでご了承ください。