2025年4月28日、小田急電鉄大野総合車両所に重要部検査の施工のため入場していた3000形3275F(日本車両製造6次車・6両固定編成)が出場し、試運転を実施しました。同形式の3次車以降の6両固定編成はリニューアル更新工事を兼ねて入場することが多いですが、3270Fでのリニューアル工事を優先して実施するため、3275Fではそのまま出場となりました。
▲リニューアル更新工事を受けず、重要部検査だけ受けて出場した3000形3275F。数年間はリニューアルが延期となる形となったが、実は3000形6次車以降の6両固定編成は検査期限の都合から、一気にリニューアル更新工事を行うことは不可能であるため、通常の検査出場となる編成が出てくるのだ。
3000形6両固定編成では3次車以降でリニューアル更新工事が進められ、すでに9編成(54両)で完了しています。現在は5次車の3270Fに施工中で、今年は非リニューアルで残る編成たちの検査期限が迫っており、2025年度は3270Fのほかに2編成の施工が予想されています。しかしリニューアル更新工事と重要部検査を兼ねることから、今年は検査期限の都合で重要部検査のみ実施して出場させる必要も生じているようです。今回の3275Fでは6次車の最後の編成にあたることから、検査だけを通したようです。すなわちリニューアル更新工事が延期されたとも言えます。残る6次車・7次車の6両固定編成についても動向が注目されます。
【3000形6両固定編成リニューアル状況】※1次車・2次車除く・2025年4月29日現在
《2022年度》3編成(18両)
3265F・3266F・3268F
《2023年度》3編成(18両)
3263F・3264F・3267F
《2024年度》3編成(18両)
3269F・3271F・3272F
《現在入場中》1編成( 6両)
3270F
《現在未施工》5編成(30両)
3273F・3274F・3275F・3276F・3277F