2025年4月17日、東京地下鉄が有楽町線延伸区間(住吉(Z-12)~豊洲(Y-22)間)の2030年代半ばの開業に合わせて、有楽町線の延伸区間と東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)・日光線との相互直通運転(半蔵門線経由)について基本合意したと発表しました。今後はこの計画の実現に向けた課題の洗い出しや相互直通対応の車両の準備など、今後の進展が注目されます。
▲有楽町線で運用されている10000系と17000系10両固定編成。有楽町線では東武鉄道東上線と相互直通運転を実施していることから、豊洲から分岐する延伸区間が開業すると半蔵門線を経由する形にはなるが、伊勢崎線(スカイツリーライン)との相互直通運転も実現する。.JPG)
▲半蔵門線で運用されている18000系。現在の住吉の半蔵門線ホームは合計2面4線で、ともに片側だけ通常使用し、柵が設置されている側は留置線として使用しているが、延伸区間工事が進捗すれば柵は撤去される可能性がある。
東京地下鉄有楽町線の延伸区間は豊洲から分岐して半蔵門線住吉を経由するため、東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)と線路が繋がることから、この区間と伊勢崎線(スカイツリーライン)とを直通運転することを協議していたものと思われます。ただし乗り入れ車両の準備やホームドアの設置、さらに豊洲の駅改良工事(現在は中線の線路の大半を塞いで1つのホームとして運用している)など課題はいくつかありそうです。ただ通常の乗り換えよりも利便性が高くなることは予想できますが、直通運転区間をどこまでに拡大するのかなど、今後の進展が気になるところです。